(03_Rie Kosaka 先生)

文字数 2,435文字

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○小坂理絵 先生
○講談社なかよし


◆ヒロインをめざせ!
◇「白金(しろがね)みさお」は、14才の体操部エースで、おだてられると調子に乗ってしまう女の子。ある時、ヒロイン養成学校からスカウトされた彼女は入学試験を受ける。怪物退治のオーディションで得意な身軽さを活かした技で見事合格するが、この学校は来たるエイリアンとの闘(たたか)いに備えるため「地球防衛団」を育成する学校だった!

{◎すごく笑いました☆特に5話のヒーローソングが可笑しくって頭から離れないwww!個性豊かな5人(…いや、6人)の「ヒーローシックス」の掛け合いと友情のポイントも押さえていて一気に読んでしまいます☆1巻は「エイリアン編」。6人で冒険したり、ヒーローソングを作ったり、民間人を救出したり、巨大ロボも出てきます。そしてついにエイリアンとの決戦の時が…!2巻は「陰謀編」。みさおの幼なじみ、黒須悟(くろすさとる)の養父である有力者が、ある理由から養成学校と「ヒーローシックス」を打倒しようと襲撃(しゅうげき)を仕掛けて来て…!最初、6人に授けられた「最強の武器」が全く使い物にならず(そこがまた可笑しくて大笑いした!結局みんな素手で戦ってる…(^o^;))ですが、この武器が最終決戦での伏線になっていて、クライマックスの友情にホロリ…とさせられました…!すごく面白いです}

◇◇

◆仁科さんの怖い噂(うわさ)(…すみません、題名をよく覚えてないです…確か、バレンタイン特集のマンガを集めた別冊ふろくに収録されてた話。バレンタインの時期に思い出すマンガ…)

◇仁科(にしな)さんは、暗くて目立たない女の子。不良ではないが男子生徒たちは、みんな彼女を恐れていて地味な見た目と対照的に派手な腕輪をはめている…転校生の乾(いぬい)君は、そんな仁科さんに声をかける。彼女には怖い噂があり、バレンタインに仁科さんからチョコをもらった男子生徒は「必ず呪われる」という噂があった。クラスで「同じ番号順の男の子に義理チョコを渡す」という企画が持ち上がるが、仁科さんは同じ番号で片思いしていた根岸(ねぎし)君(…?だったと思います。名前を忘れた…)から拒絶されてショックを受ける。前の学校でオカルト研究部だった乾君は、仁科さんがチョコを渡せるよう興味本位で呪いを調べ始めますが…。

{◎当時、読んだ際にラストシーンの終わり方がとても印象的で、今でも話を思い出せます。ホラー要素はありますが、後味は温かいです}

※コミックス未収録なので、以下にネタバレ記述します}






……仁科さんの腕輪は彼女が小さい頃、崖の近くに落ちていた物を拾ってはめたところ、腕に吸い付く様に巻き付いてしまい以来、外せないという。その際、女の人の声で“バレンタイン前日に1本杉の下で待ち合わせ…”という、ささやき声を聞いたという。あきらめ調子の仁科さんだったが、乾君が「片思いしてる相手に堂々とチョコを渡せる、こんなチャンスは滅多(めった)にない!」と彼女を鼓舞し、2人は昔、1本杉があった場所を探し始める。

根岸君は、そんな2人をうらやましそうに見るので、乾君は仁科さんをどう思ってるか、さり気なく尋ねる。すると根岸君は、呪いの事さえなければ根岸君も仁科さんに好意があると打ち明けられるのだった…。そんな中、町で一番古い寺の和尚さんから「1本杉の悲恋話」を聴く……その昔、駆け落ちを約束した男女がいたが、女性は家の者に見つかって約束を守れず、男性は落胆して他の女性と結婚してしまい、絶望した女性は男性からもらった思い出の腕輪を外して、海に身投げしてしまったという……それが仁科さんの腕輪の呪いだった。

杉があった場所が判明し、2人はその場所へ電車で向かう。途中、仁科さんに対し乾君は「これで呪いが解ければチョコを渡せるよな」…と言いつつも「…まぁ解けなかった時は、それでもいいけど…」と、つぶやくのだった。杉があった場所は現在は遊園地となっていた。とっくに閉園時間を過ぎていたが「ここまで来て、あきらめたくない…!乾君がそう教えてくれたんだもん」と仁科さんに言われ、乾君も一緒に1本杉があった場所を探すのを手伝う。…マンガですが、2人は遊園地へ不法侵入してます…(;・∀・)

途中、呪いが強くなり体調不良になる仁科さん。和尚さんから借りた昔の地図と遊園地の地図から、乾君は杉の場所が「観覧車」だと突き止めるが、呪いのせいで仁科さんは女性の怨念(おんねん)に取り憑(つ)かれてしまい、ジェットコースターの高台から今まさに飛び降りようとしていた!(“まだ間に合うから早まるな、降りろ”と叫ぶ乾君。仁科さんは気絶してしまい、降りるじゃなくて「落ちる」。“ちっが〜う、そ~いう降り方じゃなくて!”乾君のツッコミが可笑しいです。テントの屋根がクッションになって助かります)夜中の12時まで、あとわずか…!急いで観覧車に駆けつける。2人が辿り着いた途端、「…やっと着いた……!」という女性が成仏する声と、腕輪は粉々になって消滅し、呪いは解けたのだった…!

翌日……仁科さんの腕輪が失くなってる事がクラス中の噂となっていた。仁科さんは無事、根岸君にチョコを渡す事が出来たのだった。楽しそうに話す2人、それを見て安心する乾君。だがどこか寂しげな感じなのだった……そんな彼に声をかける仁科さん。

ラストのこの場面がステキです…☆


「乾君は…2番の太田さんから貰ったよね。同じ番号は義理チョコだけど…じゃあちがう番号なら義理じゃないのかな…?」

仁科さんは、後ろ手にチョコの包みを隠し持っていて、乾君には見えていない…

「どう思う?……2番の乾君…」


****[2024-r6]
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