第4話 完結
文字数 482文字
再び警察から電話があり、男の指示通りに大型バスを要求した。代わりとして客と職員を二名解放すると約束したが、人質はまだ九人も残っている。逃走には問題ないように思えた。
責任者を探し、奥にある金庫の前に来た。所長と名乗るその人物に鍵を開けさせるとサングラスの男は言った。
「俺が見張りをしておくから、お前たちは中の現金を集めろ。後で数えるからチョロまかすなよ」
そして二人は中に入り、棚を物色する。しかし引き出しばかりで現金は見えない。片っ端から中を見てみるが、どの引き出しも現金は入っておらず、株券などの書類証券や僅かばかりの小銭が出てくるばかりであった。
「おい、意外と現金は少ねえな。よく判らん書類ばっかりじゃねえかよ」
……すると二人の背後で扉が勢い良く閉まった。何事かと慌てて扉を押すがビクともしない。扉を叩きながら大声を上げるタカ&ユウジ。疲れ果ててその場に座り込むとやがて扉が開き、警官たちが笑い顔で手錠を構えていた……。
しょんぼりとした顔を見せる銀行強盗の二人を連行しながら、刑事は余裕の表情を浮かべるサングラスの男に話しかけた。
「お手柄ですね、警部」
責任者を探し、奥にある金庫の前に来た。所長と名乗るその人物に鍵を開けさせるとサングラスの男は言った。
「俺が見張りをしておくから、お前たちは中の現金を集めろ。後で数えるからチョロまかすなよ」
そして二人は中に入り、棚を物色する。しかし引き出しばかりで現金は見えない。片っ端から中を見てみるが、どの引き出しも現金は入っておらず、株券などの書類証券や僅かばかりの小銭が出てくるばかりであった。
「おい、意外と現金は少ねえな。よく判らん書類ばっかりじゃねえかよ」
……すると二人の背後で扉が勢い良く閉まった。何事かと慌てて扉を押すがビクともしない。扉を叩きながら大声を上げるタカ&ユウジ。疲れ果ててその場に座り込むとやがて扉が開き、警官たちが笑い顔で手錠を構えていた……。
しょんぼりとした顔を見せる銀行強盗の二人を連行しながら、刑事は余裕の表情を浮かべるサングラスの男に話しかけた。
「お手柄ですね、警部」