03

文字数 609文字

ぼくはこの広い世界の塵のようで
誰もぼくの存在を知らずとも
毎日が過ぎるのだから
自分を誰かに知ってもらいたいとか
一緒にどこか行きたいとか
本や映画の感想を共有したいとか
もっと誰かを誰よりも知りたいとか
そんなこと一度も考えたこともなかった
ぼくにはそんなこと必要なく
意味のないことだと思ってた


ただきみに出会えたことは
本当に奇跡で
なぜだかきみのことが知りたくなったんだ
だけどどうしたら知ることかできるんだろう?
だれか教えてくれないか?

情けないことに
ぼくは話すことが苦手
自分から人に話かけると考えただけで
心動がシャツのボタンを大きく揺らす
そのバクバクが目に見えて
緊張しているのかばれてやしないかと
もうすでにハラハラしてる

きみの知りたいこと?
そりゃたくさんある
きみは何をされたら嬉しくなるの?
今何をするのが楽しい?
それをぼくが一緒にしたら嫌なんだろうか?
意味のないって思っていたことが
ぼくはなんだかぼくの一部となって
ぼくをぼくとで葛藤してる


寂しいって気持ち
きみと出会って初めて感じた
胸がざわざわして きゅぅっとなる
きみのことで頭をいっぱいにしても
満たされず きみを想うのはなぜ?
きみを知れば知るほど
その寂しさは軽くなるのだろうか?

知った先には何がある?
ぼくにはまだ きみを解るまでいけなくて
まだ きみはぼくを知らなくて
未熟なぼくはその先の
解りあえるまでのステップさへわからない
そんなぼくは
もしかすると誰とも解り合えないのかもしれない





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