受注から納品まで

文字数 2,097文字

ということで、仕事の受注から納品までの流れをざっと教えて下さい。

第1回でもやりましたが、イラストレーターのお仕事は、個人で受けることが多いと思います。あまり実態が知られていない、人それぞれ、ということもあり、興味を持たれている方も多いと思います。

雨月レイ先生は、実際に「よだかの星」を読んで下さっていたということもあって、話がとてもスムーズに進行しました。
<時間による差分が必要かどうか

これは背景をよく描かれる方だからこそ、出てくるご意見ですよね!@@

私も参考にしようと思います。

イラストを頂いた時は、たいへん驚きました。アイコンのためだけにこのイラストを使って良いものかと。やはり勿体ないということで、巻末にギャラリーとして載せることを思いつきました。ギャラリーとして載せるならば、イラストについてのご説明や、制作時の思い等もお願いしたい。ということで、よだかの星には、雨月レイ先生のコメント付きギャラリーが掲載されています。
>ラフを充実させた方が完成品のイメージが湧きやすくOKが出やすいと…個人的に思っています…!

ラフをどこまで描くのか、イラストレーターさんいとって色々だと思います。

でも完成品のイメージが伝えられるとクライアントさんも、修正指示も出しやすくて安心してOKも出してくれますよね。

修正に手間がかかってしまう厚塗り技法が多いからこそ、ラフの時点でも入念なイメージのすり合わせが大事なんですね。


>重要度の高いもの

補足ですが、挿絵については、予めこちらで参考画像を用意し、実際にEPUBとして挿入したサンプルデータをお送りしました。その上で、そこに挿絵を入れた意図と、個人的な重要度を提示させて頂きました。よだかの星は五千字程の作品なので、本当に、それだけの挿絵が必要なのか、という意識の共有の意味もあります。最終的にはイラストレーター様にご一任しました。

>上下比に指定が無い

通常、挿絵というと、まるまる1ページを埋める尽くすものをイメージすると思いますが、もっと自由でもいいと思うんです。トークノベル形式は、アイコンがあることで、会話文とアイコンの連動を強めています。ならば、挿絵と一緒に文章があることで、そちらも同様の効果を得られるだろうと考え、このような形式でご依頼させて頂きました。

<提出したイラストにコメントしてくださるのでモチベーションを上げてお仕事をすることができ


編集者さんのコメントってすごく嬉しいですよね。

イラストを描くのはモチベーションがと~っても大事です。

岡崎編集者さんと、雨月先生の信頼関係があったからこそ、お互いにモチベーションを高め合えたのではないでしょうか。

ありがとうございます。とても分かりやすかったです。

>雨月先生の信頼関係があったからこそ

雨月レイ先生はメールもとても分かりやすく丁寧で、本当にスムーズに仕事が進みました。


>お互いの意識のすれ違いが無いように

この点は、クライアント側でも難しいと感じることがあります。

クライアントは物作りの一端に携わってはいますが、基本的には素人です。

とはいえ、クライアントとして望まない作品を頂いた時は、それを受理することはできません。そんな時、どうすればいいか?

単に、リテイクをお願いします、というわけにもいきませんし、かといって、果たして技術的なことに口出しすべきか。相手のプライドを傷つけてしまわないだろうか。

などなど考え出すと切りがありません。

リテイクにまつわることで、何かトラブルに遭遇したことはありますか?

お待たせ致しました!

いよいよ、ここからはメイキングに移って頂きます!

と、いきたいところですが、そろそろ時間なので、これ以降は明日と致しましょう。
ご質問等ございましたらこちらにお書込みください。
>リテイクするにしても意図をよく汲んでから沿う様に修正したいです。


相手の意図を汲みとると言うのは本当に難しいですよね。

特にリテイクだとネガティブな事なので、相手がどのような部分に不満なのか伺いするのが怖かったりもしますし、クライアントさん自体もどのように伝えて良いのか躊躇していたりも・・・


>辛抱強く相手の言葉を聞き、会話のキャッチボールをし、その要望にお応えるする、という姿勢で


雨月先生のそうしたお仕事に対する真摯な姿勢が、リテイクの場面でも会話のキャッチボールの受け手として、いかされているのではないでしょうか。

この方になら安心してお任せできる!とクライアントさんに信用していただいてこそ、お仕事につながります。

当たり前の事なのですが、ご要望をきく、ちゃんとそれにレスポンスする、という基本の事は大事だと思うんですよね。


>クライアントがいて初めてお仕事として成立します。


これは忘れてはいけない事ですよね。

勿論「お客様は神様だ!」と言うわけではないですが、商業柄「先生」と呼ばれる事もあるので、クライアントさんに胡坐をかいてしまうような勘違さんになってしまわないように気を付けたいところです。

このように意識されている、雨月先生とお仕事されるのは、岡崎さんもとてもやりやすかったのではないでしょうか^^


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登場人物紹介

名前:雨月レイ(Rei Amatuki)


現実とファンタジーを合わせた世界を描く。


トレーディングカードゲーム、電子書籍イラスト

同人ゲーム背景、動画用イラスト、CDジャケットなど

フリーのイラストレーターとして活動中。


pixiv:https://www.pixiv.net/member.php?id=3005848

HP:http://mimizuku0v0.wixsite.com/amatuki

Twitter:@amatukirei

名前:広瀬コウ (Kou Hirose)

絵を描く雨蛙。

ラノベ、TL、BL、一般電子書籍イラスト多数担当。
共幻社作品、表紙も数多く手掛ける。
その他アプリゲームイラスト、マスコットキャラクターデザイン、演劇作品、同人乙女ゲーム・ギャルゲーイラスト、CDジャケット、アパレルDM用人体イラストなど
様々な媒体、ジャンルで活動中のイラストレーター。

pixiv:https://www.pixiv.net/member.php?id=2928784
HP:http://mtfrog.web.fc2.com/index.html
Twitter:@hirosekoudesu

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