第14話 本屋デート
文字数 484文字
ファッション雑誌コーナーにて。
う～ん…
どうしたの、満里奈？
付録が可愛すぎて、どっちの雑誌買おうか迷っちゃうよ～！
あはは、そんなことで困ってたの？
大事なことだよ！
こっちのポーチは花柄で可愛いし、こっちのバッグはシンプルで使いやすそうだし…
どっちも買っちゃえば？
二冊も買ったら、重たいよ？
私が持つから、大丈夫
えっ、でも…
任せて
最近ジムに通って鍛えてるから
千晴、カッコいい～！
小説も見たいな
いいよ
あっ、好きな作家さんの新刊出てる～♪
恋愛小説？
そう
可愛いOLさんとイケメン社長さんの甘～い恋のお話♡
満里奈、そういう小説好きなんだ
最近ハマってるんだ～
やっぱり女の子の夢は、素敵な王子様と出会うことでしょ！
そうだね…
千晴、どうかしたの？
いや、何でもない
何でもなくないよ！
ちゃんと言ってほしいな
…うん、ごめんな
私は、ちゃんと満里奈の王子様になれてるのかなって思って
何言ってるの、千晴
ああ、うん、今言ったことは忘れて
違う、そういう意味じゃなくて！
千晴は私の王子様だよ！
どんな人よりカッコよくて優しい、私の王子様！
…そっか、ありがとう
（めちゃくちゃ照れる…）
これからもよろしくな
うんっ♡
