第15話:箱根紅葉と日本ビルファンドで稼ぐ

文字数 1,726文字

 この頃になると一郎は、公園内を走り回り、それを父が、汗をかいて追いかけていた。その晩、家に帰り風呂に入りビールを飲むと疲れのせいですぐ寝てしまった。8月になると宇佐俊彦が、一郎を家の近くの横浜市営プールに連れて行き、泳ぎを教えた。

 その後、プールが気に入って、3回も泳ぎに行った。一郎は、運動神経が良くして、3回目には、自分で、少し泳げるようになり喜んでいた。秋にも子供の国へ、連れて行くと、一郎は喜んで、はしゃぎ周り、昼は、ビニールシートを敷いて、おにぎりと唐揚げをパクついていた。

 11月下旬、宇佐家の5人で、箱根に出かけて、芦ノ湖周辺の山の紅葉を見て多くの写真を撮って、芦ノ湖畔のホテルに宿泊。翌日は、彫刻の森美術館を見学して多くの彫刻を眺め写真をとった、その後、箱根九頭龍神社の本宮をお参りして、紅葉していた木々の葉を眺めてきた。

 そして箱根峠を抜け熱海箱根道路を南下して16時には、海に近い熱海KLホテルに入った。その晩、昼食後、海を眺められる露天風呂に、ゆっくりと浸かって部屋に戻りビールを飲んで、早めに床に就いた。

 翌朝、窓越しに、海が、見える屋内風呂に入って、海辺を散歩して、朝食会場に行き、5人でバイキング形式の朝食を食べた。その後、再び、温泉に入って、体を温めてから、ホテルの精算を終えて、ハイエースに乗り込んでホテルを出発。

 帰り道、真鶴から真鶴岬方面に右折して、駐車場に車を入れて、真鶴岬と三ツ石と言う奇岩を眺め、写真に撮った。その後、小田原さかなセンターに立ち寄り、おいしそうな魚、数種類を購入してきた。種類の多さと価格の安さは、抜群であり、かなりお客さんで賑わっていた。

 その後、いつものように小田原厚木道路、東名高速経由で、昼過ぎに帰って来て美味い魚を焼いて昼食にした。12月になり、24日クリスマスに、ケーキ、鳥の丸焼きで、パーティーを始めると君子も、ケーキを美味しそうに笑顔で食べた。

 一郎は、鳥を豪快にかぶりついて食べていた。相変わらず、すごい食欲であった。そして、今年の旅行の話で盛り上がり、一郎は、今度、八景島シーパラダイスや城ヶ島、アクアラインで、千葉にも連れてって欲しいと父に話していた。

 その後、2007年となった。1月に大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れ牛乳を使用してシュークリームを作っていたことが発覚。洋菓子製造・販売の長期休止を余儀なくされ、創業家一族の社長が引責辞任した。

 その後も、北海道の食品加工卸会社ミートホープのひき肉偽装事件、人気土産「白い恋人」の賞味期限改ざんが行われ、日本人の食への信頼が大きく揺らいだ。ブッシュ米大統領は1月、イラク駐留米軍の兵力を2万人以上増強し、16万人規模とする新戦略を発表した。

 テロの頻発で国内情勢が混迷を深める中、大統領は増派による治安改善効果を強調、9月には08年夏までに増派前の水準に戻す考えを表明した。駐留米軍幹部も12月、06年12月に3000人だった民間人死者が07年10月に千人以下に減少したなどと「成果」を誇示した。

 2007年5月7日、早朝、証券会社の担当者から日本ビルファンド株が、200万円の気配値で、高いから売りと助言され同意。直ぐに全株成り行き売りを指示。その日の昼休み、宇佐が、証券会社の担当者に電話で聞くと、全て売れた。

 そして、税引き後利益が3500万円で、残金が、13020万円と告げられた。7月16日午前10時13分、新潟県中越沖でマグニチュード6.8の地震が発生。柏崎市などで最大震度6強の揺れを記録し、計11人が死亡、2千人以上が重軽傷を負った。

 建物の全壊も約1200棟に上った。震源地から約16キロ離れた東京電力柏崎刈羽原発でも原子炉が緊急停止し、変圧器火災や微量の放射能漏れなどのトラブルが発生。原子炉本体に大きな異常はなかったが、事務系の建屋や消火配管、タービンなど広範囲に損傷が見られた。

 また、自衛消防組織の不備や情報伝達の不手際、断層の過小評価などの問題も露呈。各電力会社も危機管理体制の整備や周辺地盤の再調査などに追われた。国際的な関心も高く、国際原子力機関「IAEA」の調査団も派遣された。
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