第4話 venus/the roosterz

文字数 318文字

ルースターズ。
大江慎也。
僕は花田が好きだった。
ゴリゴリなギターに朴訥またはぶっきらぼうさ。
かっこ良い。
だって、僕が彼らを知った頃、大江は居なかったから。
しかし、それ程の男が後始末に奔走するなんて、大江慎也とはなんぞや。
その答えがこの曲である。
歌は下手くそ。
びっくりするくらいに。
だから、伝わる。
φ
日本のロック史上、稀に見る名盤だ。
ここにゴリゴリな花田は居ない。
ill be eyes と仮題を付けられたこの曲のイントロから、すべて、へたくそなうたうたいに奉仕されている。

にやり。

バンドって、そうなんだ。
ロックって、そうなんだ。
で、人生は、そうなんだ。
ただ、聴いて欲しい。
あなたがどう思うか、知らない。
けれど、聴いて欲しい。
そんな曲です。
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