小さい頃の遊び

文字数 883文字

初めて生理が来た時の恐怖を今でも覚えている。
突然血が出て熱は出るしフラフラするのに、なぜか家族は喜んで赤飯が出てきて、すごく混乱した。
身体が健康に成長したことを祝ってくれていたのだと後で分かったけど、「これで立派な女の子だね」という空気が私にとっては違和感しかなかった。

今ではもう、いろいろなことが受容されつつある時代にはなったが、この違和感をどう説明すればいいのかよく分からない。
とかく「普通でいろ」「いい子でいろ」というプレッシャーと、そうでなければ相手にしてもらえない恐怖もあり、小さい頃は自分の感情や周りの期待値がよく分からなくて、混乱していたように思う。
結局最近まで混乱は続き、日々、できるところから整理をしている。
少しだけ整理できたことを書いてみる。

①自分が子どもを産みたいと思えない
②「夫婦」というシアワセの形は違う気がする
③母性はあるので、子どものお世話はできる
④恋愛感情は男性に対して生まれるが、特に性別は気にしていない
⑤考え方や在り方を受け入れてくれる人と一緒に時間を過ごしたい
⑥産む時は授かったら(計画的に、というのはやりたくない)
⑦自分は「女性」ではなく「中性」がしっくりくる

多分多くの人にとっては理解が難しく、こんな自分を受け入れてくれる、特に、異性はほぼ現れないのだろう。

小さい頃はお人形遊びが苦手だった。
物があっても、何をしていいかよく分からなかった。
怪獣とヒーローのおもちゃばかり欲しがる子どもだった。
何かと戦っているのと、怪獣が好きだった。
親は変な子どもだと思っていたに違いない。
あと、周りと違って、苦労をかけたと思う。

先日友人と飲んでいるときにこの話になって
「生まれた時からそういうのは決まってるんだよ、だからそのままでいるのが自然なんだよ」
と言われてすごくスッキリした。

もっといろんなことで、自分を表現できなくて辛い思いをしている人はたくさんいると思う。
表現する言葉がまだ足りなすぎる。
それに、世界はうまいこと対になると安定するように出来ている。
いつ、私を受け入れてくれる人に出会えるんだろう。
とりあえず、日本から出たくなった。
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