第33話 アイコス

文字数 723文字

2023年10月29日(日)
引っ越しの時、連れが荷物出しを担当し、新しい部屋で荷物受け入れが私やった。
夕方、段ボールが積み上がった新しい部屋に帰宅してきた連れが、
「住んでた部屋、壁がめちゃめちゃ汚かった」
と、ボソり。
でしょうね。
「家具なくなったら、真っ白と茶色と凄い差があった」
でしょうね×2。
11年間、毎日自由に室内でタバコ吸いまくってたからね。
ワンルームで1日一箱は吸ってたからね。
11年前、真っ白な壁に2人して感動したのを覚えてるわ。
今は見る影もなく、茶色、セピア色、思い出の色、ルルル~(苦笑)
それがよっぽど衝撃やったみたいで、引っ越し当日の夜から連れはダイニングの換気扇の下でタバコを吸うようになった。
2日目からは換気扇の下に椅子を設置し、蓋付きの灰皿も買ってきた。
新しい部屋の壁も真っ白やから、それを維持したいみたい。
引っ越して一週間後、おもむろに連れが、
「アイコスにする」
と決意表明。
え~、ビックリ!
紙タバコラブやったのに!
以前アイコス試した時は、
「不味い。無理」
って言ってたのに!
翌日早速アイコス買ってきた連れは、今はすっかりアイコスに馴染んでる。
白壁を守るために。
よっぽどの衝撃やったのね。
いやいや、良かった良かった。
これで退去の時の費用が軽減されるし、何より私が煙たくない。
私、喘息なんだよね。
時々発作起きて、
「大丈夫?」
と背中をさすってくれながら紙タバコ吸ってたからね。
連れがアイコスに変えてから2週間。
部屋にタバコの臭いないし、私は煙たくないしで、快適、快適。
ま、部屋がかなり広くなったから、もし紙タバコのままでも別部屋で吸ってもらえば良いんやけど、やっぱりアイコスのがベストやわ。
連れに出しを担当してもらって良かったわ。

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