第7話

文字数 455文字

 私『 えっ…?』

 私だけ兄弟じゃない…?どういう事…?

 頭の中は疑問とショックでパニックになりました。

 私がショックを受けている顔を見て満足したのか姉は少し意地悪く笑い、囁いてきました。

 『 知らなかったの?あ、あと姉ちゃんが言ったってお母さんには言わないでよ?』

 そう言うと姉は私を風呂から出して機嫌良さそうにシャワーを浴び始めました。

 私は着替えながらずっと頭の中は混乱していました。
 そして着替えもそこそこに脱衣場から飛び出し、夕飯を作っている母に飛びつく様に訪ねました。

 『ねえ!おかあさん!おねえちゃんが!私だけちがうって!ほんとうのきょうだいじゃないって!どういうこと!? 』

 母ははっとした顔をした後、鬼のような形相になり怒鳴り散らしながら姉の部屋へ向かいました。その姿を見て私は、あぁ本当なんだな…と確信しました。

 私だけ違うからみんな喧嘩ばかりなんだ。私だけ違うからお姉ちゃんは私のことが嫌いなんだ。
…そう実感したのです。



 次回に続きます。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

19歳    女


彼のことを大切に思っている。

彼と出会えたことが人生の中で唯一の幸運だと言うほどにこれまで幸せだと思うことがなかった。

彼のことをおそらく愛している。

しかし彼からは愛されてはいない。


私より年上   男



身長は高くはないが可愛らしい顔立ちで目鼻立ちが整っている。運動神経が抜群に良く、仕事が出来る。気配り上手で紳士的。非常にモテるが野菜嫌い。

過去のこともあり人を愛せない。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み