第2話

文字数 540文字

 私達が初めてお互いの存在を認識したのは某SNSでした。

 みなさんはこれを聞いて軽蔑する人が多いことでしょう。

 私自身も正直、彼と出会うまでは先輩の先輩とはいえSNSで急に話しかけてくる人と会うのは如何なものかと考えていました。


 そのSNS上でのやり取りではたわいない会話をしていました。彼は自身の事を教えてくれていたのですが、私自身は絶対に自分の情報を教えていませんでした。かなり警戒していたのを覚えています。


 それは彼への印象が原因でした。



 やり取りをしている途中での彼への第一印象を一言で表すならば"ヤンキー"でした。それも割と悪さをしているタイプのです。

 こういった理由から私は偽名まで使って情報を隠していました。



 しかしやり取りをしていく中で彼が野菜が嫌いという可愛らしい所がある事、今は真面目に仕事をしている事などが分かり、彼が人を思いやることの出来る優しくて良い人だということも分かっていきました。



 そしてやり取りをするようになって数ヶ月経ち、距離が割と近いため実際に会わないかと言われました。


 その頃には交流のある先輩の先輩という事もあり少しだけ会うならば許容範囲内だと考えていたため、会う事にしたのです。

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登場人物紹介

19歳    女


彼のことを大切に思っている。

彼と出会えたことが人生の中で唯一の幸運だと言うほどにこれまで幸せだと思うことがなかった。

彼のことをおそらく愛している。

しかし彼からは愛されてはいない。


私より年上   男



身長は高くはないが可愛らしい顔立ちで目鼻立ちが整っている。運動神経が抜群に良く、仕事が出来る。気配り上手で紳士的。非常にモテるが野菜嫌い。

過去のこともあり人を愛せない。

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