第28話:世界情勢の影響で不景気に

文字数 1,562文字

 南下して、根元海水浴場、白浜フラワーパークまでは、山が迫っており、館山漁港の周辺は家が密集している。平砂浦、周辺が土地も空いてるし、眺めも良く、国道410号、北条バイパス行くと、館山市街地、駅へ行ける。ここがベストと考えた。そうして、この資料をSKSハウスに送った。数日後、2015年9月13日、SKSの現地調査隊がマイクロバスでやってた。

そして、佐藤君と木下信夫も現地で会い、5グループに別れて、周辺調査を始めて、1時間後、集合することにした。1時間後、候補土地として3つが見つかった。そして、その3ヶ所を近くの不動産屋に聞いて見ると、本音では、ここは景色は良いが、館山駅から遠いのがネックでアロハガーデン館山も、房州カントリークラブ、館山カントリークラブも今ひとつだと教えてくれた。

 ただ一つ、景色の良さと広い砂浜は、白浜随一かも知れないと言った。SKSハウスと言うと驚いたようで大きな観光ホテルでも建てるのと聞いたので、それは秘密と言い購入方法などを聞いてみると手数料をしっかりくれるなら仲介してもいいと言った。3つ場所の購入出来そうな価格と持ち主の情報を調べて多くの周辺写真を添えて東京のSKSハウスに送った。

 そして、購入予定場所を決めて、地主に電話して交渉して2015年9月16日に買う事が決まった。その年2015年中に、勝浦、鴨川の2ヶ所にKSKの48室のマンスリーマンションをたてる事になり、2016年3月13日に合計4ヶ所のマンスリーマンションが完成し平均稼働率70%以上の目標で稼働開始した。

 ところが2016年6月のイギリスのEU離脱や11月の米国大統領選のでのヒラリークリントン敗北と予想外のトランプ大統領誕生で世界に激震がはしり、その後、アメリカのパリ協定からの離脱、TPP破棄、NAFTAの再交渉と強引な行動で景気が落ち始めた。その影響か、マンスリーマンションの稼働率が7割を切り鬼怒川専務に社長から善後策を考える様に指示された。

 その情報が木下信夫の耳に入った。その後、あと1年継続して、不振が続くなら、マンスリーマンションを売却する指令が出たとの噂が立った。信夫の投資の方は、2016年9月になると豪ドル円が1ドル78円になったので7.5億円で950万ドル購入した。その他、豪ドルの5年定期預金の満期を15年前から解約して日本に戻してきた結果、約1億円が戻ってきた。

 やがて2017年を迎えた。この頃には、米国トランプ大統領がアメリカと中国、EUとの貿易で不公平があるとの理由で輸入関税を25%上げると発表して混乱した。そうして11月にサカタ金を連日更新していたダウ、ナスダックが落ちだしてきて2018年には、景気の良いアメリカの急速な金利上昇が始まり、ドル高となるとトランプ大統領の牽制発言で戻すという展開。

しかし米国債の10年金利が3.1%を越えてきて、米国株の下げが始まった。マンスリーマンションは、6割以上の稼働率を持続出来ず売却先を探してると言う話が持ち上がった。その頃、木谷建設に入った佐藤君は、マンスリーマンションの成功で課長になり年収も、いろんな手当を含めると年収500万円を越えてきた様で喜んでいた。やがて2019年を迎えた。

 また豪ドル高になり100.5円となった所で950万ドルを全部売却し、9.5億円を手に入れた。2020年を迎え、8月開催のオリンピックが暑さを考慮して9月からの開始となり、パラリンピックがする終了する頃は11月になっていた。

 その頃、東京の介護老人のが増えすぎて、東京だけでは対応できなくなった。そこで、広さ15平米以上の賃貸施設を借り上げたり、政府からの声明が上がり、東京都が支払いきれない部分を国が肩代わりする事で補助金を増額する事となった。
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