第20話私、坂田里香は、瞳君を追いかけました。

文字数 1,393文字

坂田里香です。
今日のこと(瞳君と沢村美由紀の、危険極まりない銀座デート)については、美佳先生(瞳君のママ)から、電話がありました。
「里香さん、了解しているの?」

「え?何ですか?」
(胸がザワつきました)(まだ・・・Cカップで、最近増えています)

「急に沢村美由紀ちゃんが来て、うん、瞳の小学校からの同級生、仲はよくなかったけどね」

「え・・・あ・・・そんな感じで、最近仲直りさせましたが」(胸がドキドキする)

「でね、二人で銀座7丁目の楽器屋に行ったの、美由紀さんの楽器買うって、瞳は付添」

「え・・・初耳です・・・二人大丈夫かな」(また喧嘩されても困るし)

「お願い・・・私も不安、美由紀さんが大金持っているみたいで」

「わかりました、今から追います」

「ありがとう・・・助かる」

美佳先生と、そんな話をして、美紀に電話。(もう強引に呼び出し)
一緒に銀座に向かいました。(文句やら何やら言いながら)

「ねえ、里香、美由紀って、瞳君が好きなの?」
「うん、でも、美由紀が、ずっとツンデレして、瞳君は逃げてた」
「里香は瞳君が好きなんでしょ?」
「うん、可愛いもの」
「確かに、お人形さんだよね、連れて歩きたい」
「だめ、美紀にはあげない」
「その前に、美由紀に取られるのが心配なの?」
「取られないよ、瞳君には、私がいいの」
「その自信はどこから?私も瞳君攻略しようかな」
「ダメ、いじめないでよ」
「泣かないでよ、メトロで・・・この泣き虫」
「だって、好きだもの、可愛いもの」

待ちに待った「銀座駅」に着きました。
私と美紀は、階段をダッシュ。(ミニスカも気にしません)
急ぎやすい歩行者天国がラッキーです。
華やかな街も店も目に入れません。
真っ直ぐに7丁目の楽器店に走ります。

・・・でもいない・・・(泣きそう)

美紀がキョロキョロとして、二人の「フラチ者」を発見しました。
「ねえ・・・不二家でパンケーキ食べている」
「マジにお子ちゃまだね、中学生にしか見えない」

「行こうよ」
「うん、何か食べる」(これは美佳、食いしん坊で体型もガッチリしている)

不二家に入って無理やり、一緒のテーブルに着きました。
(私は瞳君にお尻をぶつけ気味)
「何か不安だったの」(あ・・・本音だ・・・まあ、いいか)

瞳君は、可愛い顔で笑います。
「助かります」

美由紀は・・・ムッとした顔。(うるさい!抜け駆けしたくせに!)
「どうして?ここが?」

美紀も強いです。(私より大きな胸を張った)
「たまたま、美佳先生と話をしてね」(上手いなあ・・・そういう嘘が)
「美由紀も、先輩に相談してよ、そういうこと」
(お・・・先輩の立場を・・・いい感じ)

瞳君は笑顔です。
「銀座は、笑顔が似合います」(・・・賢い・・・いい感じ)
美由紀も、素直です。
「確かに、こんな素敵な街ですから」
(笑っているし・・・いい子になったのかな)
美紀は、メニューを見ています。
「うーん・・・チョコレートパフェにする」(決めるの速い)

私も負けません。
瞳君の食べ残し(意図的かも)のパンケーキを間接キスで奪って、プリンアラモードです。(一度食べたかったし)

でも、結局、全員で分け合って食べました。
(やはり、銀座不二家のスイーツ、誰でも食べたくなるのが当たり前)
「美味しい」「別格」「幸せ」「お昼も楽しみ」(これは美紀)・・・

二人のデートを邪魔した?そんなことは言わせませんよ。
瞳君は、大切な彼氏です。(誰にもあげません)
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