第138区
文字数 268文字
【詠み】
うちの相方の出身地は、かなりの田舎。
相方が祖母から聞いた話ですが、昔は、産まれて来た赤子が異形だった場合は、産婆がその場で、赤子の命を絞めていたらしいです。
何故ならば、村では、その様な子が居ると、家族全員が村八分で酷い目に合うとの事。
悲しく残酷な風習です。
なので、産婆の優劣は、産まれた赤子の品定めが出来るかどうかだったらしい。
もしこのホラー短歌の様に、盲(めくら)の産婆が、寒い朝霧で手の感覚が鈍く、逆子で産まれた赤子を取り上げたとしたら…
色々と間違いが起こりそうで怖いです。
間違いであろうと、もう失われた命は戻らないのです。