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母と父の好きなもの
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(三)-2
文字数 205文字
僕と父が父の車に戻ると、右隣に見覚えのある車が止まっていた。
運転席が開き、女性が降りてきた。車のフロントガラスの助手席側には小さな女の子が顔を覗かせてこっちをみていた。降りてきた女性は母で、車の中からこちらを見ているのは妹だった。
何か話があるのかと思いきや、母は大声で怒鳴り始めた。
「あんた! 自分の息子を放っぽっといて何やってるのよ!」
夜の
帳
(
とばり
)
にすでに覆われているPAに、その声が大きく響いた。
(続く)
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(三)-3
母と父の好きなもの
筑紫榛名@5/19文フリ東京【あ-20】
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