(四)-6
文字数 244文字
「これ、買ってくれたなら、早く言いなさいよね」
母は口に入っている物を飲み込むと、父に向かって言った。
「あ、ああ。すまんすまん。って、そうかお前の大好物だったな。忘れてた」
「なに、それを知ってて買っておいてくれてたんじゃないの」
母の機嫌はすっかり良くなっていた。
「ああ、もちろん、もちろんだよ」
父はそう言って笑った。顔が少し引きつっているようにも見えたが。
「車の飾りの方は、適度にしておきなさいよ。それから、明日もここから搬出の仕事が入るみたいね。携帯の方にメール来てたわよ」
(続く)
母は口に入っている物を飲み込むと、父に向かって言った。
「あ、ああ。すまんすまん。って、そうかお前の大好物だったな。忘れてた」
「なに、それを知ってて買っておいてくれてたんじゃないの」
母の機嫌はすっかり良くなっていた。
「ああ、もちろん、もちろんだよ」
父はそう言って笑った。顔が少し引きつっているようにも見えたが。
「車の飾りの方は、適度にしておきなさいよ。それから、明日もここから搬出の仕事が入るみたいね。携帯の方にメール来てたわよ」
(続く)