文字数 258文字

男の子は決まってお昼寝をします。
大きな木はいつも男の子を優しく迎えました。
暑い日は木陰を作り、
涼しい日には日当たりの良い場所を勧め、
寒い日には落ち葉で囲みます。
暖かい春の日には、花の香りを広げました。
男の子と大きな木は会えば必ずお話しをしました。
学校でのことやお友達のこと、
昨日買ってもらったおもちゃのこと、
道端に咲いていたお花のこと。
家族や友達と出掛けた旅のお話し、
一人で向かった遠いおじいちゃんの家でのお話し。
大きな木は男の子のお話を聞くのが大好きでした。
男の子も大きな木にお話しするのが楽しみになっていました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み