はじめまして

文字数 568文字

千本橋京子さんは27歳独身の女の子。

ペットのにゃんぱち(しゃべる猫)とダラダラ暮らしています。

今日も扇風機に当たってダラダラしていますよ。

あー。あちー。
だらけてるねえ。
あんたもね。
ところでこんなものが届いてたのだが。

なになに……でっかい箱?

送り主は……千本橋京矢。

うちの親父からのプレゼント?

そういえば君にも親がいたんだなあ。
そりゃアメーバじゃないからいるわよ。

……これあんまり開けたくないなあ。

なんでよ。
これまで親父が送ってきたものなんてろくなもんがないのよ。

呪いの仮面、悪魔の壺、神罰のラッパ、しゃべる猫……。

しゃべる猫ってボクじゃん。
ほーら、ろくでもない。

ま、開けてみるか……。

箱の中からはかわいい女の子が出てきました。
こんにちは。
はいこんにちは。

……ってどちらさま?

ピロって言います。

南の島のドコダカ島から来ました。

これがお手紙です。

どれどれ……。

『昔行った島にまた行ったら

現地に子供が出来てて育てろって迫られた。

ちょっと無理だからお前預かっといて』

お前の親父ホントクズだな!

お前の親父ホントクズだな!

うるせえ!

2回言わなくても分かるわよ。

ご迷惑でした……?
えーと、いや……。
さあどーする。
子供に罪はないからね。

うちで面倒見てあげるわよ。

ありがとう、お姉ちゃん!
お姉ちゃんか……ハハハ。
こうして3人の共同生活が始まったのでした。
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登場人物紹介

千本橋京子

27歳独身。

冒険家の父を持ち、家の中は親父が

世界中から送ってきたいらない物でいっぱい。

短気な怠け者だけど優しいところもある。

職業不定だが喧嘩は強いらしい。

にゃんぱち

京子の親父が数年前に送ってきたしゃべる猫。

化け猫らしい。

理屈屋。

ピロ

京子の親父が他所で作った女の子。

つまり京子の異母妹。

素直でいい子で頭もよい小学生。

魔法が使えるという設定があるらしい。

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