第27話 日本北限の紅茶

文字数 797文字

 私はコーヒーも緑茶も紅茶も好きでして、気分によって飲み分けています。味ももちろんですが、それぞれの香りも大好きです。飲まなくともその芳香だけで、心安らぎますよね。

 新潟県の村上市を旅したとき、趣のある町の通りをフラフラしていたところ、なんだか茶舗が多いなぁと思ったんです。それもそのはず、村上市って「日本北限の茶どころ」としてその名が通っているんだとか。いや~恥ずかしながら存じ上げませんで、失礼しました!
 ならばぜひ!ってことで、ある茶舗さんに突入。あるある~♪なにやらオサレなパッケージのお茶がいっぱいある~♪
 お店には緑茶はもちろん、紅茶もあったんですよ。せっかくなのでどちらも試してみたい!ってことで、緑茶と紅茶のティーバッグを買い求めました。

 帰宅して、一服。まず緑茶をいただきました。う~んホッとするなぁ~。クセも渋みもなく飲みやすい、美味しいお茶でした。
 夜になってクッキーをいただきながら、今度は紅茶を。お湯に揺蕩うティーバッグ……うん、いい香りです。しばらくして、カップの中は淡くて綺麗な褐色に満たされました。
 一口。あら、なんてマイルドなのかしら!柔らかくて、クリアで。とにかく舌に優しい味だなぁというのが一番の感想でした。飲み下しているときもその芳香がほのかに後を引き、とっても心地よかったです。しばらく目をつぶって独り、感動と幸福感に浸っておりました(笑)
 ちなみにこの紅茶、私より紅茶好きな友人にお試しで飲んでもらったところ、
 「おいしいー!!いつも飲んでる紅茶と同じ土俵には上げらんないよ!これは「村上紅茶」っていう、飲み物の一つのジャンルとして位置付けていいんじゃない?」
なんて、大興奮しておりました(笑)

 ノーマークだったものが美味しかった……これって嬉しいですよね。そのとき出会った村上の紅茶はまさにそれ。幸せでした。美味しかったです。

 ごちそうさまでした。
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