金曜日の詩編
文字数 217文字
金曜日
会社で配られたお土産は
認識として渡される義務。
私の分ではない人数分
気づいたら賞味期限が
カバンの底で切れていた。
13時半の社員食堂
サラリーマンに囲まれて
食べるチキン南蛮
イヤフォンから流れる
退廃されたお守り
考えることは特にない
随分前に元彼が引っ越し祝いに持ってきた
スパークリングワイン
1人で開けれずに埃が被っているだろう。
帰ったらいつも通り、
洗濯をして、ネイルを塗り直す。
今日は金曜日。
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