夜の唄
文字数 213文字
さあ宴を始めよう!静謐な宴を!
この暗闇の中なら、どれほど死を謳っても、誰も何も思わないだろう!
夜は死を生きる者共の時間だ!
生という抑圧から解放される時間だ!
どれほどこの時を待ち望んだだろう!
死に至る病が絶望なのではない!
絶望こそすなわち死なのだ!
しかし我々は死を生きる!
逆説的な生を享受しよう!
つまり我々にとっては、絶望こそ最後に残された希望!
これが世界という檻から出るための、最後の希望、最後の自由なのだ!
さあ、夜を唄おう!
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