現実を見せたろか
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せや。ほんでな、人気ある作家には何人もの編集者から担当希望が付くねん。それで作家の側は雑誌や編集者のプロフィールを見てやな、ええと思う人を担当に付けるというわけや。しかも、もしその担当がもひとつあかんなあと思ったらや、作家の方からクビにできるねん。すごいシステムやと思わんか?
それはDAYS NEO覗いてみたら一発でわかるわ。あそこに投稿されている漫画作品な、即戦力でプロで通用する作品がゴロゴロ並んでるねん。画力はあるわ、ストーリーは面白いわ、編集者が奪い合いたくなる才能がゴロゴロやで。さて、ここと比べてみ。
あのな、DAYS NEOにはな、画力では一昔前の大御所を凌ぐレベルの奴らがぎょうさん居るで。江口寿史の画力が騒がれた時代やったら、天才と呼ばれかもしれへん奴らや。しかも奴らには大御所が失のうてしもた瑞々しい若い感性があるやろ。同じ土俵で戦える才能があるねん。せやから各雑誌の編集者が奪い合うんちゃうか。
ようするにここはせいぜい、素人にしてはお上手ですねレベルの作家しかおらんちゅうことや。もちろん、埋もれた天才が居るかもしれんで。未来の村上春樹がおらんとも限らん。でもサイト全体で見れば各小説誌の編集者が血眼で漁りたくなるほどの場ではないっちゅうことや。
これはここだけやないな。小説投稿サイト全般が漫画投稿サイトに比べるとレベル低いねん。漫画家があれほどの画力を手に入れるのにどれほど絵の勉強してると思う?しかもストーリーも抜群に面白いの書いてるで。俺らもそれに匹敵するくらいの努力が必要なんちゃうか?プロと同じ土俵で戦える実力を養わなあかん。