今年の夏は暑いから、ランプの魔神をエアコンにしてみた。
文字数 1,400文字
まったく、電気屋でエアコンを要求しただけでこの仕打ちとは。一体何を考えてるんだ。
おかげで見たことのない場所に迷い込んでしまったじゃないか。
あんな電気屋なんかに行ったのが失敗だったんだ。
この際、多少汚れていても文句は言わないさ。
これはタンス……これは、冷蔵庫か………。
………ん? 足元に何か……
こすったらマシになるか?
まぁ、読めた所で別に意味はないか。
これで俺の望みが叶うと思ったら嬉しくなってしまったんだ。
金か? 女か? それとも誰か殺すか?
「エアコンを出せ」ならともかく……いや、それでも理解はできんが……「エアコンになれ」とはどういうことだ?
おい、話は後だ! 逃げるぞ! お前はランプの中に入れ!!
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作品お気に入り
名前:クァーニャ
ランプをこすると現れる、言わずと知れた『ランプの魔神』。持ち主の願いをなんでも3つ叶えてくれるのだが、ガラに捕まったのが運の尽き。あわれ彼女はエアコンとして生きることを余儀なくされたのだった。
ああ、その瞳でもっと睨みつけて……!
名前:ガラ
漢字で書くと『我楽』。名字は秘密だ。
偶然見つけたランプの魔人クァーニャに対して「エアコンになってほしい」と願った。
だいたい頭おかしいことを言っているが、その実、頭がおかしいと思う。