▲[ crescent and jewelry ][5,]

文字数 1,777文字

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※本編を読んでないと意味が分かりません…人生に暇な時に読んでみてください。

{◎小説のおまけ。イラスト題材になってる部分…◆この小説ハッピーエンドなのですが内容もイラストも暗い感じになってしまったのでここでは少女マンガっぽく明るくいちゃつかせました♡本来はこういう作風が好きです。そして急須(わたし)は、ハーレクインが好きなんだと気付かされました。今まで読んだ事なく。どーせ意地悪な内容なのだろう…と思って。
(人*´∀`)。*゚+物凄く甘いですね。
特に昔のマンガ化したの最高!
(≧▽≦)♡♡♡お手本にしたい!!}

**
♪勝手にインタビューコーナ
Q1この小説で一番好きなところは?
お嬢さんの“ええ、知らないわ~”のセリフの所。ひどい男性に言ってやりたい…。

Q2書店に麺出し…ちがう…面出しでこの小説を売る事になりました。帯に載せたい小説の名台詞は?
“私に…三日月を頂戴…”

**
マンガにしてみた,
□□□□

◆◆◆[07-02-三日月と宝石]
…それから青年は、自分の黒いドレスシャツも黒いスラックスも脱いだ。お嬢さんが自身の大切なペティコートと、惜しみなく裂いたブラウスのボウタイ、それからガーターで丁寧にきちんと巻き付けて、手当てしてくれた右の上腕以外、青年も何も身に着けて無かった。
満月の明かりで白く輝く二つのダイヤモンドをもう一度口付けした。ピンク色の小粒が頬に触れて来た。お嬢さんの指が、青年の頭の髪にそっと触れて、優しく撫でた。それから、微かに呼吸を感じる腹部の下に腕を回して、腰の下に滑らせ、二粒の大きな大きな真珠に触れた。ふと、木製の寝台が微かに軋む。真珠には、寄り添う2本の透ける様な太い、立派な水晶柱があって、その間には黒いサファイアが輝いていた。煌き輝いているのは、其れだけでは無かった。気が付くと、水晶柱の間からは、小さな小さなせせらぎが流れていた…。それは寝台のシーツに小さな泉を作っていた。
“…嫌…見ないで…恥ずかしい……”お嬢さんは囁いた…
そっと黒いサファイアに両手を添えてそれを隠すお嬢さん。青年はそっとその手を取るとお嬢さんの腕の両脇にきちんと戻した。そして青年は、そのせせらぎに触れて来た。お嬢さんは驚いて起き上がる。
“駄目っ!そんな事…いけませんわ…!”
“何故…?こんなに、綺麗なのに……”
お嬢さんは、バスルームに水の入ったコップを取りに行こうと立ち上がろうとしたが、青年に遮られ、そのまま寝台に戻されてしまった。青年は、せせらぎに再び、触れて来た。そして水晶柱を伝って行くと、遂に黒いサファイアにまで辿り着いた…そうするとお嬢さんは、まるで全身の骨がとろけてしまったようになり、体は言うことを聞かず、もうそれ以上動く事が出来なかった…泉の女神のお嬢さんは、小さな硝子の破片の様な溜息をもらした…こんな気分は生まれて初めてだった…。
微かな月明かりに照らされた、お嬢さんの顔を覗き込む。幾重も色とりどりに煌めいている2粒のオパールの様な瞳。情熱的なルビーの様な唇。柔らかくて溶けて仕舞いそうなムーン・ストーンの様な両頬。青年は、そのままお嬢さんに覆い被さって、ゆっくりと優しく、抱き締めた。青年の腰には、いつの間にか三日月が現れていた。
“…すぐに、行かないと…、三日月と言う物は、現れたかと思えば、瞬く間に地平線の彼方に沈んでしまう物なのだから…”
そう呟くと、彼は三日月を二本の水晶柱の間に、そっと差し出した。さらに捧げると、それは黒いサファイアに辿り着いた…。
…最初、その小さな小さなせせらぎだったその流れは、三日月を捧げてからは、徐々に、徐々に加速して行き、やがて、それぞれが合流して行き、遂に其れは、大きく大きく緩やかな流れになった。そして、その時、青年と、お嬢さんは、お互いに、出逢えた事への感謝や、想いが通じた事への感激、心から生きていて、本当に本当に良かったと思ったのだった。その悦びに辿り着いた時、三日月と数々の宝石はより一層、光を増して行き、それは、天を流れている、あの天の川よりもさらに眩しく輝くのだった……


***再掲[2021年]
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