12 K殻とL殻

文字数 406文字

チャチャじゃないぞ。

補足だぞ。

そもそも

『ボクとヘリウムが軽い』

という話をしたくて

空気の組成を説明していたのに

炭素が二酸化炭素がなんだとか言い出すから

言えなくなったんじゃないか。

だって、

ちょうどよかっただろ?

よくない。
関係あるとこから説明した方が

頭に入りやすい。

二酸化炭素も水も分子なんだから、

まずは電子の配置とかやっとかないといけないんだよ。

やってたじゃん。

ざっくりしてたけど。
これだとK殻までしかないから

炭素と酸素さんのお話できないじゃん。

外側にもう一個

軌道を書くだけだし。

ほれ
ナニコレ、ナニコレ!!
軌道

描いてやったんだよ。

内側のがK殻で

オレ様が描いたのがL殻な。

なんて親切なんだ。

オレは。

フリーハンドで描かないでよ!
電子の軌道って、

きっちっと円を描いてるわけじゃないぞ。

でも、

これは違う!

どこに電子いるんだかわかんないんだし

きっとこれで合ってる。

ボクはL殻いらない。
……
陽子1個だもんな。
電子も1個しかない。
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登場人物紹介

水素 【H】

主人公です。語ってます。

酸素 【O】

ボクと両想いです。

そうだよねっ、ねっ、ねっ

ヘリウム 【He】

ひとりで生きられます。

シャイな頑張り屋さんです。

炭素 【C】

炭になったりもしますが、きちんと結晶(綺麗に並ぶ)になるとダイヤモンドになります。フラーレンとかもあるけど、ボクの方がすごいもん。

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