11 ヘリウムの自己紹介①

文字数 541文字

こんにちは。

水素です。

炭素です。
……
ヘリウム、

自分の名前は自分で言いな。

……
シャイなヘリウムに向かって

なんてことを言うんだ!

原子(ひと)には向き不向きというものがあって、ヘリウムは人前で話すのが苦手なんだ。
10話では

言えてたじゃないか。

……

できるんだから

ちゃんと自分で名前を言え。

何を偉そうに!
(フルフル)
ヘリウム?
あのね……
なんだい

ヘリウム

水素が話すのを見てて

いいなって思ってたんだ。

ボクにはできないな

って思ってたから……

そんなことないよ。

ヘリウムだって上手に話せたじゃないか。

ホント?

上手だった?

もちろんだよ!
えへへ

嬉しいな。

(きゅん)
とっても上手で

丁寧に話せていたよ!

水素が話すのを

ずっと見てたから……

水素のおかげだよ。
なんて

かわいいことを言うんだ!

さっき、水素の代わりに話してみて
うん
楽しかったから……
うん
自己紹介

してみてもいい?

もちろんだよ!
(ドキドキ)
みなさん

こんにちは。

こんにちは。
はい

こんにちは。

ボクは元素番号2の

ヘリウムです。

1番はボクです。
オレ

6番ね。

風船や飛行船に入って

浮かせることができます。

そうなんだよ。

空気中の他の成分が重いから、ボクやヘリウムを集めて詰めると浮きます。

その話がしたかったんだよ!
水素、

ヘリウムの自己紹介の途中でチャチャ入れんじゃねえ。

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登場人物紹介

水素 【H】

主人公です。語ってます。

酸素 【O】

ボクと両想いです。

そうだよねっ、ねっ、ねっ

ヘリウム 【He】

ひとりで生きられます。

シャイな頑張り屋さんです。

炭素 【C】

炭になったりもしますが、きちんと結晶(綺麗に並ぶ)になるとダイヤモンドになります。フラーレンとかもあるけど、ボクの方がすごいもん。

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