18 物質の三態と温度

文字数 1,258文字

物質の三態の続きだから

挨拶は省くけどいいわね。

どうぞどうぞ。

酸素さんっ

じゃあ

今度は温度が変わった場合を考えるわね。

ハイっ
寒い時
コレ、

圧力の時と同じ絵じゃね?

酸素さんが

そんな手抜きをするはずがないよっ!

同じよ。
え?
だって

同じ固体についてだもの。

文字だけ変えたの。

そっ

そうなんだ。

そうだね。固体だね。

手抜きで

ごめんなさい。

手抜きじゃなくて

効率的ってことだよ。

だって、

固体ってことだからねっ

そういうことね。
……
……(わりとどうでもいい)
図の説明をすると、
寒くなると

みんな、動きたがらないでしょ?

家から出たくない。
そんな感じ。
……
寒さをしのぐってわけじゃないんだけど、

みんなで集まってあまり動かなくなるの。

それで

きっちり手をつないだのが

固体!
あくまでも

イメージです。

次、液体。
温度が上がって

固体が溶けた感じ。


それで……
気体よ。
……

前に出てきた図の

圧力小(あつりょくちっ)さい』の

『りょくちっさ』を消しただけじゃねーか……


炭素に言われちゃうと思ったから

急いだのよ。
だから

図にもそんなに手を加えられなかったのよ。

なにもそこまで

しなくても……

するのよ。
(そこまで話したいんだな……)
(コクン)
温度が上がると

テンションでも上がるのか

元気よく動いて結合なんて蹴散らして飛び回る感じね。

あくまでも

イメージです。

酸素のテンションも

おかしくね?

おかしくないです。

……
これが

固体と液体と気体の

だいたいのおおまかなイメージ。

圧力や温度などで

固まったり離れてバラバラになったりします。

これらが変わることを

状態変化というのね。

何なの、コレ?
三態の関係。

状態が変化する時のネーミングを描いてみたのよ。

ネーミングって……
それぞれ読んでみればわかります。
固体が液体になることを

融解(ゆうかい)といいます。

()けるってことです。

液体が気体になることを

蒸発といいます。

その反対に

気体が液体になることを凝縮(ぎょうしゅく)

液体が固体になることを凝固(ぎょうこ)と言います。

固体から気体にいきなり変わることも気体から固体に変わることもあるけど、これはどっちも
昇華(しょうか)
チッ

言われたか……

しょ……
……ヘリウムもかよ。
(コクン)
えへんっ

ボクがいちばん。

子供っぽい

ことしてるわね。

酸素が言うか?
言うわよ。
似たようなっていうか、

これより子供っぽいことしてるくせに……

それはない。
うむ
チッ
……
それは

置いておいて。

物質の状態が変わる温度は

物質(モノ)によって違うのよ。

ハイッ

違います。

水は0℃で固まって氷になって

100℃で水から水蒸気になります。

食塩は801℃で融けて

1413℃で気体になる。

なんで食塩?
教科書に例として載ってた。

わかり易いだろ?

炭素のは?
ダイヤモンドとして考えると

かなり圧力をかけて、それからさらに温度を高くしないと気体にならない。

……
二酸化炭素は?
1気圧だと

-78.5℃で昇華する。

ドライアイスです。

固体から気体になります。

液体にはなりません。

……
気圧と温度の説明を

しないといけないかもしれないわね。

任せた。
よろしくお願いします。
(コクン)
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登場人物紹介

水素 【H】

主人公です。語ってます。

酸素 【O】

ボクと両想いです。

そうだよねっ、ねっ、ねっ

ヘリウム 【He】

ひとりで生きられます。

シャイな頑張り屋さんです。

炭素 【C】

炭になったりもしますが、きちんと結晶(綺麗に並ぶ)になるとダイヤモンドになります。フラーレンとかもあるけど、ボクの方がすごいもん。

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