詩と喫茶店

文字数 534文字

エッセイを書かねばと思い、何件も喫茶店をはしごするのだが、何も書くことが思いつかず、ただのお洒落な午後になる。文章になるような事は、そんなに転がってはいない。

刺激を得るために、詩の雑誌を二冊買った。詩だったら、さらさら読めるだろうと思っていたのに、思っていた以上に難解で奥深く、なかなかページが進まなかった。

私は、谷川俊太郎や、金子みすゞの詩をイメージしていた。どんなものかというと、詩というのは、小学生にも親しみやすいような平易な文章で書かれた分かりやすい作品だと思っていた。実際は、現代詩というものは、その表現される象徴性の持つ意味を理解しながら読んでいくものであり、複雑である。私の認識は甘かった。解説のページを読んでも、その詩を的確に表現しようと試みられた熟語が並び、初心者には読み解けない。

詩を読みながら、コーヒーを何杯飲んだことか。ダイエット中なので、ブラックコーヒーである。喫茶店を巡り、のんびり詩を読みやすい店と、混んでいて、読み物をするのはためらわれる店とがある事に気づいた。そして、スタバのカードのチャージの仕方が分かったし、スタバでは紅茶が飲める事も知った。

そうこうしているうちに、休日は終わってしまった。
明日の月曜日は、どんな一日になるだろう。
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