第1話 創造神アトゥムと創とおじいちゃん

文字数 1,045文字

「今日も田舎は綺麗だ。」
と彼は言った。会社員ながらも田舎に住んでいる。
「さてと・・・おじいちゃんー!」
「なんじゃい創」
嶋田創(しまだはじめ)26歳。会社員、おじいちゃんを世話している家族思いなやつ。
「鯉の餌ってどこ?」
「あぁーあそこじゃよ」
と物置小屋を指差した。
「もぉー物置すぎだろ・・・」
「大事なんじゃよ、ワシは」
「そう?」
バラバラに散らばる物が邪魔だ。田舎に住み続けて20年ちょい、田舎に慣れてきて・・・そんな訳ないのである!虫が多すぎる・・・おじいちゃんの介護がある。近所づきあい、そして虫!なんと言っても虫!あとWi-Fiがない!
めちゃくちゃしんどいけど、何気にできいるのである。
そんな俺は彼女がいない。いつか・・・欲しいけどいない。そもそもやんないじゃないできないんだ!てな感じだ。
「ええと鯉さんよー!餌だぜ」
「ゴホン!」
と咳き込む音が、
「おじいちゃん咳き込んだ?」
「いいや、どうかしたのかい?」
「気のせいか、」
「気のせいじゃねーぞ!」
「うわっ!」
創はびっくりして池から離れた。
「鯉が喋った!?」
「ええ?そんなこと・・・」
とおじいちゃんも来た。
「われの名は創造神アトゥムだ」
「知ってる?」
「いや、」
「うん、だろうなあ」
創造神アトゥムという輩は、鯉の身体だ、でも喋っている。
有り得ない・・・有り得ない・・・そんなこと・・・いや夢だ。
「夢じゃないわい!」
「やっぱ夢だった」
「夢じゃない!って!」
そして鯉が池から出た。
「創造神アトゥムは創造という能力を持っていたのだが今回、あんたに創造という力を譲ることにした」
ポカン・・・
整理できていない。
「やっぱ夢・・・夢・・・」
「だから違うって!」
そして鯉(創造神アトゥム)は喋った。
「この力は、創造するとそのものが実際に出てくる力なのである、」
「ほう、結構便利じゃないか」
「そうだといいけどな・・・」
「何ッ!!デメリットあるの?」
「まあ・・・そうかもしれん」
はっきり言ってくれ!
「それでは二代目創造神アトゥムとして頑張ってくれ、何かあったら言ってくれ!」
創造神アトゥムは池に帰った。
「ほんとなのかい?創」
「まあままどうせ噓に決まっているよ」
試しに寿司を創造してみた。
「・・・」
ドン!
空から落ちてきたのは、
「寿司・・・」
「能力ホントじゃないか!」
いやこれ、すげぇーな、めっちゃ便利じゃないか・・・。
「おーい!二代目!」
「二代目じゃないって・・・何?」
「破壊神の能力を譲った少女も来るかもしれんぞ」
「破壊神!?しかも少女!?」

次回 破壊神と少女と創

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登場人物紹介

嶋田 創(しまだはじめ)26歳。血液型O型 身長175㎝ 体重62kg

会社員。現在は勲ことおじいちゃんのもとで暮らしている。ほとんど会社へ行っていない。

家族思い。そして創造神アトゥムから「創造」という力を貰った。創造すると100%想像したものが出てくるようになった。

嶋田 勲(しまだいさお)75歳、血液型AB型 身長156㎝ 体重50㎏

創を5歳から育てているおじいちゃん。創のことならなんでも知っている。

創の曾祖父が会社を経営しており豪邸を手に入れた。(現在は破綻)

75ながらも側転ができるそうだ。

姫野 破乃(ひめのはの)24歳 血液型? 身長168㎝ 体重52㎏

元々箱入り娘だったが、破壊神シヴァに「破壊」という能力を持たされた。

住む家などもないため嶋田の家に同居している。

友達思いである。

風堂 武光(ふうどうたけみつ)26歳、血液型A型 身長178㎝ 体重64㎏

嶋田の会社の同僚。やたらと家に訪問してくるめっちゃ困るやつだが親身に相談に乗ってくれる人。

嶋田のことはちょっとやばいやつと思っているらしい。


原中 小陽(はらなかこはる)25歳 血液型B型 身長162㎝ 体重51㎏

嶋田の後輩。クールな性格でマイペースを持つ社員。よく嶋田の物事には付き合わされる人。

破乃とは仲が良いらしい。

創造神アトゥム 血液型? 身長? 体重? 

嶋田の家の鯉なのだが、実は創造神アトゥムである。700年近く生きている。

創に「創造」という能力を預けた。

破壊神シヴァ 血液型? 身長? 体重?

雲の上にいる破壊神。姫野に「破壊」という能力を預けた。

アトゥムとは夫関係になる。500年近く生きているらしい。

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