第6話 あとがき

文字数 265文字

 楽しい話を書きたかった。

 希望の裏返しの絶望。

 欲望の末路の羨望。

 自重が足りない自嘲。

 僕は何もかも持っているんだ。

 それをコミカルに、俯瞰的な共感性に落とし込んで。

 僕にだけ、書けるんだ。

 書けなかった。

 疲れているんだろうか?

 見失っているんだろうか?

 もっと具体的にさ、わかりやすく。
 驚く様な意外性を。

 昨日また味わった底なしの底の底から這い出して記録する。

 意味なんか無くて良い。言葉なんか、無くて良い。脳も心も無くて良い。

 肉体。

 ふるい出せ!

 肉体。

 腐っても肉体。

 意図とも構想とも外れた遠くまで。

 行くんだ。
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