第0019撃「エースコックのスーパーカップが初めて発売される!!」の巻

文字数 1,308文字

1989年、10月11日。
ふざけたような歌声の
インパクトの強烈なCMがTVで流れるようになりました。
エースコックのスーパーカップのCMだ。
中1の小生は初め、忌野清志郎のその声が好きではありませんでした。
しかし、大容量のカップラーメンだったので、
小生の住むマンション「フォーエバー」の地下にある、
ショッピングセンター「イブ」内のスーパーで
棚にどっさり積みあげてあるのを見て、
ついつい買ってみたのでした。
帰って早速お湯入れて食べると、旨い!
そりゃ、旨く感じるように企業がつくってるのは当然ではありますが。

このCMをテレビで見かけない日はありませんでした。
小生の自室にはまだテレビは置いてなかったので、
リビングや祖母の部屋のテレビから、
このTHE TIMERS(ザ・タイマーズ)のデビューシングル、
「デイ・ドリーム・ビリーバー」のメロディーが聞こえてくると、
パブロフの犬ではないが、条件反射的に、
唾液が舌の周りでこんこんと湧き出すといっても、
過言ではありませんでした。

幸いなことに小生は持ち合わせが少なかったため、
スーパーカップ中毒症には至りませんでした。
しかし、同級生の甲村の家に行くと、
彼は部屋でスーパーカップをよく食べており、
小生は視線をはずしつつも内心、
「いいなー、おれも食べたいなー」と、
悟られないように欲求を膨らませていたのでした。

ずいぶんあとになって知ったのですが、
モンキーズの「デイドリーム」を日本語カバーした歌だったようです。
そして、忌野清志郎の軽快な歌声を耳にするたびに、
ハートが解放されるようなフィーリングになるのでした。

THE TIMERS(ザ・タイマーズ)「デイ・ドリーム・ビリーバー」
Spotifyで聴く https://spotify.link/1YxSOENrHDb
YouTubeで観る https://youtu.be/hDJ2KWn2gQE?si=df1xdOhugo6XERk7

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そして、TVで秋の深まりを感じさせるCMが流れました。
それは小田和正が出演しているネスカフェのCMで、
シングルのカセットテープを買いに、
泡嶋商店街のレコード店「エコーズ」へ向かいました。
「Little Tokyo」という曲でした。
小生はこのテープを何度もリピート再生して聴きました。
シングルのカセットテープというのは、
たいてい3曲入りになっているのですが、
本人の声入りが2曲と、
このテープの場合は3曲目として、
「Little Tokyo」の声無しのカラオケが入ってました。
しかし、小田和正の声のキーが高いため、
テープに合わせて歌おうとすると、
小生は地獄のような金切り声を出さざるをえませんでした…。
Spotifyで聴く https://spotify.link/nhj5jktqHDb

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

懐かCMを観る1989年①
https://youtu.be/A-v0id4pybM?si=-57_OIONht4PEb5r

懐かCMを観る1989年②
https://youtu.be/aDmpW13n6I0?si=Y65eL9LQaqFXuqpy


続く。果てしなく続く……。
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