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文字数 363文字

 たった1年で俺の給料は大幅に下がった。
 成果は出せなくなった。
 そもそも、何かの成果を出せるような仕事を割り当ててもらえなくなったのだ。
 客先や他の部署や協力会社・親会社との折衝や打ち合わせには、俺を出す訳にはいかなくなったのだ。
 結局、俺は、自分の会社で……何でも屋みたいな事をやる羽目になった。
 人手が足りない仕事を一時的に手伝う事の繰り返し。
 前の年の三分の二までに下がったボーナスの明細を見た時には……本気で吐き気がしてトイレに駆け込んだ……。
 だが……トイレの鏡に写っている俺の顔は……涙を流しながら笑っていた……どこか薄気味悪い笑みが……顔に貼り付いていた。
 これから……どうなるんだ? そう思った瞬間……鏡の中では……俺の口元は更に緩み、目元は更に垂れ下がり……まるで昔話の福の神のような顔になっていった……。
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