第10話

文字数 1,541文字

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ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第10回 超人類戦士を作りあげたブラックウッド博士への復讐を思い出していた東郷竜の前に、異界の何かが出現し、竜に命令する。
2024/06/07(改稿)ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第10回 超人類戦士を作りあげたブラックウッド博士への復讐を思い出していた東郷竜の前に、異界の何かが出現し、竜に命令する。
ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第10回

ベトナムナム政府の地獄の監獄、コンソン島から脱出した竜はベトナムのジャングルに秘み、ブラックウッド博士への憎しみを深めていった。
 ブラックウッド博士は再びベトナムに兵器としての
パラサイコ・コマンドの研究のために帰ってきていた。
竜達。パラサイコ・コマンド第一期生が誘拐したベトナムナムの子供達、彼らは有
効な殺人機械となり自らの祖国へと帰ってきたのだ。
効率的に同胞を該ぽすために。
 ブラックウッド″博士がベトナムヘ来ている
ことをベトコン(南ベトナム解放戦線)を通じハイ・ニンから知らさ
れた竜は復讐を誓った。ハイ・ニンは、コンソン島から脱出した仲間だ。
ベトコンもバックアップすることを約束してくれた。
パラサイコ・コマンド第二期生に守られた
ベトナム内のアメリカ基地の警戒は厳重であった。
ブラックウッド″博士の寝室に窓から大きな
物体がなげこまれた。
そいつから羽音をたてて小さな虫がとびだしてきた。
ブラックウッド″博士の体に特攻機のように体当りし始めるあとには針が残っている。
ハチだ。
ブラックウッド″博士は逃げまどう。異変に気づき、パラサイコ・コマンドの隊員がやってきたのだ
が、手の施しようがなかった。
彼らパラサイコ・コマンドの影響力は人間の精神には及ぶが昆虫には及ばないのだ。彼らも逃げる。
やがて火炎放射器を持ちだし何とか退散させた。
 ブラックウッド士は体じゅうをハチにさされていた。針が百余ヵ所に残っていた。シ
ショック死しでいた。
 オオミッバチだった。
インドからフイリッピンまでの東南アジアだけに住むハチだ。凶暴性は有名で、インドでは「五匹のオオミッバチはコプラよりこわい」
といわれ、水牛さえ刺し殺すといわれる。
竜はゲリラの手助けにより、ハチミツをとられ気か立っているオオミツ
バチの巣を運んだのだのだ。
ベトナムの昆虫によって、パラサイココマンドという蜜をつくりあげた、盗んだ博士は、ベトナムの自然に復讐されたのだ。
 ブラックウッド″博士の暗殺に成功し、目的をとげた東郷竜は、米軍の物資を日本から運んでいる、日本人の乗り込んでいたLST(上陸用舟艇)にもぐ
りとみ、沖縄基地につき、そこから日本の土を踏んだ。そして翁に見いだされて日本のアクションサービス(サムライノクニ)の一員となる。
■過去の記憶からたちもどった竜の目の前に、何かが存在していた。竜はKGBエージェントたちから、ジウを助け出した、ベトナムのクチニン村の
大地に立っているのだ。
急にそれはあらわれたのだ。
残留秘密兵器であった、ベトナムクチニン村の少女ジウの体から発しているオーラでもあった。
うすぼんややしたかすみのようだったが、かろうじて人の形をとっている。
そいつは竜に話しかけた。
その声はこの世のものとは思われず、異世界からの声のようだった。
そして竜の耳に声は届いた。
「竜よ、わが同胞よ、人類を滅ぼせ。地球上
から汚れきった人類を滅ぼせ。我々、新人類
の理想郷をこの地球に現出させよ」
ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第10回

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