第8話

文字数 1,752文字

アメリカ残留兵器とわかり、対抗勢力のソ連KGBが回収しょうとした。
ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第8回
新人類戦記第一章(1980年作品)第8回

1978年11月アメリカの軍事衛星ビッグバードはベトナムと
カンボジアの軍事衝の虐殺事件を撮影した.
その写真を解析しベトナム戦争時の残留兵器を
見したアメリカ政府は,日本政府に依頼
アクションサービス「サムライノクニ」要員、東郷
竜が派遣された。
現場で兵器を発見した竜の前に当時の南ベトネムナム解放戦線のハイニン
が立ち塞がる。
「まて、竜、お前はそんなことをいえたぎり
か。一体、お前、このベトナムで何人のベトナム人を殺した。
え、ベトナム人以外にも何人も殺しているだろう。分お前もその心理戦研

究所で育ったはずだ、俺は知っているんだぞ
KGBのファイルにはすぺて書かれている」
 竜は心理戦研究所の第一期生であったのだ。
それなら、働の事もハイ・ニンは知っている
というのか。竜は思った。
「先程、軸お前の話したベトナムにおけるキ″
ドチップ作戦だが、お前はその作戦に従事し
ていたはずだ」
 にがいものが竜の心に走る。
そう確かに俺
はこのベトナムで数多くの子供進を違れ去っ
たのだ。かって竜もそうであったように。
「竜、分お前のすぐれた殺人能力や、精神力ぼ
何よりもパラサイコ・コマンド(超心理戦士)の印だ。
そうでなければあの監獄島「コンソン島」の虎の檻では生き
ていけなかったぱずだからな」
コンソン島、あそとは地獄だっだ、竜
は思い起こす。
 「いいか、竜、お前の手も充分に汚れている
ことを忘れるなよ」
 クチニン村の北東三キロの所に小さな台地があつた。
爆音がきこえ、ソ連製ヘリコプターが飛来し、降下
した。
ヘリから二人の男が降りてきた。
「やあ、また合つたな。竜とやら」
 彼らは先にトラックから降りていたフランス人とイタリア人の記者だった
「あんたたちは一体」
「我々かい。そりゃわかるだとう。俺たちは各国の共産党員であり、KGBのエージェントだ」
 彼らは(ハイ・ニンの方へ話しかける。
「同志ハイ・ニン、御荷物、つまり残留兵器はどこだ」
ハイ・ニンは竜が背負っているジウをあごで示した。
「このクチニンの村長の孫娘ジウさ」
「ごくろうだった」
フランス人はぬくても見せずハイ・ニンの胸をねらい銃を撃つハイ・ニンの胸が一瞬唾っ赤に染まる。
信じられたいという顔でハイ・ニンは後へのけぞる。
 銃声がある意志の引金をひいた。
気を失がつているジウの意識と記憶を蘇らせた。目を開き、フランスとイタリア人をするどい眼ざ
しでみつめていた。
 世界がまた深紅の世界へと変化し始める。
フランス人とイタリア人はヘリコプターヘとびのろうとした。がパイロットはすでにジウ
の精神エネルギーに犯されていた。を」
ヘリコプターのローターが急にたれさがり、イタリア人の頭を引き飛ばした。
血しぶきがとんだ。
フランス人は構えていた銃をやたらに撃ち始める。
 竜も狂気に犯されつつあったが。ろうじ
冷静をたもとうとしていた。ハイ・ニンのヘルメットをとろうとあがいていた。何とか
竜がヘルメットをつけた時、ヘリコプターは舞い上かっていたが。
中でパイロットとフランス人がつかみあっていた。
やがてヘリはコントールを失い、落下し、爆発した。
 
そのなりゆきをみていたジウは再び自をとし、意識を急に失々つた。
ハイ・ニンは虫の息だった。
「竜、残念だよ。金をおがめなくてな。俺の最期は弾に撃ちぬかれて死ぬと。思ったが、こんなに早いとは攻」
 「ハイ・ニン、しっかりしろ」
ハイ・ニンは 血ヘドをはいている。
 「いいか、よく聞いてくれ、竜。俺はKGB
のエージェントから聞いたことがあるんだ。
彼女のような超能力者が世界中に多数存在す
るんだ。彼女ジウを助けろ。それが何かの手掛り
となる。お前のためにもなることなんだ」
ハイ・ニンは息をひきとった。
 竜は、先刻ジウを殺して分けばよかった
と後悔していた。
彼の使命は秘密兵器の破壊であった。
秘密兵器はジウであった。
彼女はアメリカ軍の心理戦研究所が開発したパラサ
イコ・コマンド部隊の一員だったのだ。
ミュータントウォーズ・新人類戦記第一章(1980年作品)第8回


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