かぐや(仮)
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文字数 247文字
「……おはよう」
我ながら愛想とは無縁の調子ではあった。
かぐ夜は振り向いた。
私はこの期に及んで、その顔に、意外だとか、驚きだとか、負の思念の一遍を読み取ろうとしていた。
だが、反対に私が驚くことになる。
「おはようございます」
その声もそうであったが、その顔も、一点の曇りもない満面の笑みだったのだ。
私はしばし、見とれた。
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