古代の王剣を掘り出してから、雪女の夢を見るようになった高校三年生のダイスケ。
雪女は夢の中で四人の宇宙人たちの物語を語り始めるが、ダイスケは意味が分からず困惑する。
しかし、その夢はやがて世界の終わりへとストーリ展開し、大学受験で苦労するダイスケをさらなる恐怖と不安に陥れた。

ダイスケは親友のヒロトと、古代遺跡が縁で知り合ったヒメ、そして片思いのミヒロの同級生四人で、力を合わせて雪女と王剣の謎を解き世界の破滅に立ち向かうが、彼らには前世からの因縁があった。


＜作者補足：この作品の元ネタについて＞

　この作品は、2006年、とある主催イベントで出会ったAさんから聞いた話が元になっています。Aさんは、自らを宇宙人の生まれ変わりだと言います。そして、このままでは地球はリセット（滅亡）させられるだろうと言うのです。しかし、そんな話を聞いてしまったからには、どうにかしたい、人に伝えたいと思うのが人情です。私はその場で詳しい話をAさんから聞いて解決策を探ろうと思いました。
　聞くところによると、Aさんは地球以外の星から仲間とともに地球へ転生してきた宇宙人だそうです。ところが試しに人間に転生したところ、人間世界の欲望の罠にハマり何度も転生するハメになったそうです。
　Aさんは最近やっと宇宙人だった時の記憶を取り戻し、いろんな知識を得たそうです。地球は宇宙ではよく知られたユニークな星で、地球人として生きることで宇宙ではめったに得られない経験を得ることができること。また地球には地球を管理する神のような存在（集合意識？）がいて、その存在が地球上の生物や人間の運命を握っているらしいこと。そして、時期はわからないがまもなく地球リセットが起こること。
　ちなみに地球の人口増加が止まらないのは、まさに今が地球に変化が起こるアースチェンジの時代で、その変化を体験したいという宇宙人が大量に地球へ転生しているからだと言うのです。アースチェンジは、すなわち地球や人類・生物の大進化を意味しますが、さもなくば大量絶滅の可能性も秘めています。絶滅を選択した魂たちは地球を去り、火星やほかの惑星で第二の地球を見出すだろうとも言っています。
　いったい私たちはこれからどうなるのでしょう。Ａさんから解決策を聞くことができませんでした。そこで私は20年ぶりにAさんに連絡をしようと当時のメールや名刺などを探したのですが、見つかりません。20年ちかく昔の話です。どうやらＡさんだと思っていた人は、別人だったかもしれません。Ａさんはいったい誰だったのだろうか、いや、もしかしたら、この話は過去に自分が見た夢だったのだろうか！？
　実際、年に１，２回ほど長編で、かつ、きちんとストーリ立った映画のような夢を見ることがあるから、ふとそう思ったのです。割とよく夢を見る方で、たまに夢と現実がごっちゃになることがあったりもします。むかしの話であればなおさらです。
　でも夢だとしたら、どうしてそんな夢を見たのか。もしかしたら、ロバート・モンロー氏のヘミシンク体験が描かれた著書を過去に読んだからではないか、リサロイヤル氏の本読み過ぎではないか、などと思ったりしましたが……、でも、この話は、話自体が非常に興味深く、経緯はどうあれ、どうにかして多くの人に話を知ってもらいたいと思いました。そこで頑張って小説にしようと思い立ちました。もともと創作が好きだったからです。
　しかし小説の書き方がわからずパソコンの前で無駄な時間を過ごすことが何日も続き、仕方ないから個人ブログで書こうと思った時期もありました。実際ブログにも書きました。
　でも、イマイチ臨場感が伝わらないんです。そこで、数カ月後、年末年始の休みを使って、意地でも書き上げると覚悟を決めましたら、驚くことに約１５万字の長編が2週間ほどで書けてしまったのです。もちろん、初めての小説ですから酷い文章です。何度も何度も推敲して今に至ります。今、アップされているのは最終稿ではありませんから誤字脱字等ありますが、上に書いた言いたいことは伝わると思います。ぜひ、お読みいただけると幸いです。