鳥見役人 始末屋石田光成③

[歴史]

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 放蕩を重ねる越前松平家家臣の加藤貞蔵、三十日の押込みの刑(自宅軟禁、外出禁止)になった。

 男は刺客依頼に始末屋石田を訪るが断わられる。石田はこの事を日野唐十郎の伯父日野徳三郎と日野唐十郎の妻あかねに伝え、与力の藤堂八郎に伝える。
 石田が男に襲われぬかと案じた仲間の村上の考えに従って、石田は吉原の石田屋にいる妻の小夜の元へ行く。
 その日の昼。深川の借家から斬殺された加藤貞蔵と五十両が見つかった。
 その頃、吉田真介と名乗る鳥見役人が加藤貞蔵を探していた。加藤貞蔵は越前松平家下屋敷から百両を盗んで行方不明になっていた。また吉田真介は、元鳥見役人の吉田一郎太を探していた。
 吉田一郎太が女連れで石田屋に現われた。金の無心をする吉田一郎太を居合いで倒した石田は吉田一郎太を特使探索方の日野唐十郎に引き渡した。