虎は夜討つ

作者 根本起男

[ミステリー]

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 新聞記者のかたわら〈ドリル〉=殺人請負人として活動する鈴木太一はある日、会社と妻子に内緒でバリ島に飛ぶ。太一にとって〈ドリル〉は、報酬のためというより、公私共に先の見えない暮らしから逃げ出すための貴重な時間だった。予定では現地で標的が誰だか指示を受けるはずだったが、それを聞く前に伝令係が殺害されてしまう。わかっているのは、標的の胸には傷痕があり、ある薬を服用し、さらにウブドへの日帰りツアーの途中、なにかの受け渡しを行うということだけだった。それでも太一はツアーに参加し、四人の日本人男性客のなかから標的を見きわめていく。
 ツアーには公安特捜刑事の細野克彦も潜りこんでいた。客のなかに、大物政治家のスキャンダルにかかわるDNA鑑定書を持つ人物がいるため、それを奪う任務を帯びていた。細野は四か月前にも、おなじ任務を受け、スキャンダルを追及する医師・桂木宏記を殺害していたが、肝心の鑑定書を見つけられずにいた。それが別人に流出したようだった。
登場人物
鈴木太一……すずき・たいち。40歳。新聞記者。〈ドリル〉請負人。
久仁子……くにこ。38歳。太一の妻。
出原 剛……いではら・つよし。50歳。太一の上司。
西崎靖治……にしざき・やすはる。52歳。首相秘書官。
助成秀樹……すけなり・ひでき。41歳。会社員。
綱木肇……つなき・はじめ。38歳。団体職員。
早川幹夫……はやかわ・みきお。31歳。サーファー。
橋本元一……はしもと・げんいち。35歳。会社員。
仲里サオリ……なかざと・さおり。28歳。OL。
ジェイムズ……30歳。ツアーガイド。
細野克彦……ほその・かつひこ。37歳。公安刑事。
桂木宏記……かつらぎ・ひろき。42歳。仁徳医大医学部助教授。

登場人物

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小説情報

虎は夜討つ

根本起男  koji3086

執筆状況
完結
エピソード
7話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
バリ島, 意識をめぐる謎, ハードボイルド, 【骨太小説】
総文字数
143,261文字
公開日
2019年07月03日 22:42
最終更新日
2019年07月03日 23:11
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