第16話
文字数 423文字
先に高校を中退して働いてた兄貴の借りてた借家に転がり込んで、すぐに運送屋で働き出した。
未成年。
準社員の扱いだった。
高校辞めると同時に別れを持ちかけたあの純朴そうだった「彼女」。
僕の童貞を奪い去って行ったひとつ年上の巨乳娘。
その頃から僕は、女に翻弄され、ひとり惑い、悲しみ、泣いた。
トドメは居酒屋に勤めて知りあった、ひとつ年下の女だった。
色白でほくろだらけ。
あきみたいにかわいくはなかったけど、僕には拒む能力がないみたいだ。
バンドのライブにいつも付いてきて、自慢げに僕の腕を組んだ。
僕の人生を狂わせたのは、彼女との逃避行だった。
いや、そうじゃない。
僕の人生、いや、僕自体きっと、産まれた時から狂ってたんだろう。
誰かや何かのせいになんてしちゃいけないんだ。
僕らふたり、彼女の親から逃れる為に岐阜へ飛んだ。
ヤクザの身売りに便乗して。
19の春だった。
あの道中から、自分が居ない、あきが言ってたあの言葉が僕の心身を侵して行った。
僕は自由だ。
女がいなければ。
未成年。
準社員の扱いだった。
高校辞めると同時に別れを持ちかけたあの純朴そうだった「彼女」。
僕の童貞を奪い去って行ったひとつ年上の巨乳娘。
その頃から僕は、女に翻弄され、ひとり惑い、悲しみ、泣いた。
トドメは居酒屋に勤めて知りあった、ひとつ年下の女だった。
色白でほくろだらけ。
あきみたいにかわいくはなかったけど、僕には拒む能力がないみたいだ。
バンドのライブにいつも付いてきて、自慢げに僕の腕を組んだ。
僕の人生を狂わせたのは、彼女との逃避行だった。
いや、そうじゃない。
僕の人生、いや、僕自体きっと、産まれた時から狂ってたんだろう。
誰かや何かのせいになんてしちゃいけないんだ。
僕らふたり、彼女の親から逃れる為に岐阜へ飛んだ。
ヤクザの身売りに便乗して。
19の春だった。
あの道中から、自分が居ない、あきが言ってたあの言葉が僕の心身を侵して行った。
僕は自由だ。
女がいなければ。