第10話 シャチ女王 孫のオムツのサイズは見知らぬ人に確認

文字数 708文字

これは、生まれ変わったら
水族館のクラゲになりたい私が
シャチ女王の息子と結婚して
第1子が生まれた後のお話



〜シャチ女王 孫のオムツのサイズを見知らぬ人に聞く



長女が生まれてから、
我が家に来る時には
紙オムツを買ってきてくれるようになった女王様。


必需品、消耗品だし、大きいし

正直、買ってきてくれるのは助かりました。


助かりました。

助かりました、

。。。けれども、ね。



なぜかいつも
1サイズ大きいものを買ってくる。

なぜかいつも
使っているものとは違うものを買ってくる。


該当のオムツが売っていないのなら仕方がないけれど。

サイズとか、愛用メーカーとか、
知らないなら仕方がないけれど。


いつも使っているオムツの種類もサイズも
聞いてくるから答えていたのに。

何回も答えていたのに。




女王様は、薬局で、
子連れママに話しかけるらしい。

『◯ヶ月の孫がいるのだけれど、
オムツのサイズはどのくらいかしら?』
『嫁はMサイズというけど、本当なのかしら?』
『オムツはどの種類がいいの?』


その見知らぬママさんの言う通りの買い物をして
シャチ女王はドヤ顔をする。

「教えてもらったものを買ってきたから、
間違ってはいないわよ」



オムツにこだわりはないけれども
聞いてくるから、メーカーとサイズを伝えているのに。

生まれ変わったら水族館のクラゲになりたい嫁のことは
信用できないらしい。




そんな女王様は、
オムツを買うと、必ず、
中身の見えない大袋に入れてもらっていました。

「自分用のオムツを間違えて買ったと思われたくないからね」

真顔で言われても、反応に困る。


レジの人にも、必ず、
「これは孫のためのオムツで
私のオムツを間違えて買ったわけではないわよ」
と言っていたらしい。

レジの人も反応に困る。
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