5. お試しプレイログ(栽培実験)

文字数 1,345文字

◆お試しプレイログ(栽培実験)
【薬草の栽培実験をする】
生成判定:<体力>を選択、ダイスの目1→失敗
栽培:スペードA→「匂い、もしくは香りが強い」「寒色系 or 暗い色|角ばっている or 硬い」
耐毒判定:ダイス目1・2・6→成功
効果:ダイス目2→「傷・やけどに関する効果」
味:ダイス目6→「清涼感がある・清涼感が強い」
香り:ダイス目4→「力強い香り・エスニックな香り」
薬効・毒性:ダイス目5・5、薬効5毒性5に割り振り→「強い薬効。風邪のような症状に効く程度」「強い毒性。薬草魔術師が1日寝込む程度」


 柔らかな土を裸足で踏んで歩く。庭の片隅、庵の壁近くを、円を描くようにぐぅるりと。中央にはここ数日掛かりきりで合成した種が埋まっている。
 リンゴのシャリシャリとライチの芳香を併せ持つような美味しい果物が作りたい。ついでに取り回しのきく薬効があればなお良い。そんな欲望を胸に、種をジュースや薬に浸けたり、魔力を注ぎ続けたり、頑張ったのである。徹夜が祟ってとても眠い。だが後は生育させるだけだ。
 そら豆大の種が土の下で発芽する、ぱき、という微かな音を聞き届けると、魔女はふらつきながら足を洗って寝床に戻った。

 そよ風が頬を撫でて目を醒ました。ぼやけた天井を見ながら伸びをして、ベッドから這い出しながら考える。
(あれ、疲れてたから窓閉めるの忘れたかな……)
 そしてガラス窓に大穴が空いていることに跳び上がった。
 ――ふわりと風に乗って燃えるような香りがする。窓の外の青黒い何かが揺れ、まだ枠にしがみついているガラスをつと撫でた。ぱきん。薄く鋭利な何かの掠めた跡が白い線となり、ガラスは自重で落ちた。
「な、何だこれ! 全然予定と違う!」
 とんでもないものを生み出してしまった。
 窓の高さの樹に鈴なりに付いている、ひどく硬くて異常に鋭い刃状の物体達は、果実だった。外殻を叩き割って取り出したスースーする果汁は怪我の薬に使えそうな将来性を感じるが、まず改良してからでないと育てるのも危うい。あと普通に有毒。中和しないと使えないだろう。
「おかしいな、どこで間違えたんだ。そういえば種を弄ってるときに何回か寝落ちた気も……?」


 最後は薬の調合ではなく、未知の薬草、植物を作り出す栽培実験を遊んできました。
 はい。今回は生成に失敗しているのでどんなヤバいことが起こったのか考えるのが楽しかったです。失敗パターンも見てみたいなー? と考えて苦手な能力を選んだのは私ですが、ダイス目は一発勝負で出たままです。我がダイスの有能さよ。
 植物には名前を付けようかとも考えましたが、実際命名するならヤバい試作品を改良してまともな品種として安定させてからかなぁ……? と思ったので敢えての名無しです。現段階だと薬草ってより暗器だよこれ。

 もしかしたら生成判定に失敗した時点で爆発オチにしても良かったかもですが、一連の流れを試したかったため最後まで要素を決定しています。失敗の方向性は、植物はできたもののヤバいやつだったしヤバいことも起こった、という形に。
 判定や要素決定ごとにステップバイステップで想像するのではなく、全体を決めてから想像するスタイルで進めていたためでもあります。そういう進め方をしていたのは無意識でした。


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