12. 感想総括

文字数 1,465文字

◆感想総括
 一連のプレイを八回分繰り返し、長めのプレイログとなりました。うーん、「お試しプレイ」「本プレイ」と分けていましたが、「オーソドックスなプレイ」「プレイヤーの自我が強いプレイ」って言った方が正確な気がする。
 それもひっくるめて最後にまた感想を書き留めておきます。
 お試しプレイの後にも一度色々書いているので、今回はより個人的な内容が多いです。

・ソロジャーナルRPGについて少し調べたよ
 初回なのであえて前情報を入れず体当たりで遊んできまして、今更ながらジャンルについて調べました。といってもWikipediaや個人ブログの紹介記事を読んだ程度です。あとはソロジャーナルの森で他の方による他の作品のプレイログを読んでみたり。
 今まで「判定結果等」って呼んでたやつ、プロンプトというんですね。ソロジャーナルRPGにおいてどういう意味で使われているかまで情報を追えなかったのですが、英語の「prompt」は「刺激、促すもの」などの意味合いらしく。ニュアンス的にはとてもしっくりきました。
 方向性を提示されることで、何もない状態より空想が刺激される感覚があったので……。理科の実験で、最初に核を入れると結晶ができやすいのに似てるかもしれません。

・スローライフ、スロープレイ
 語るほどの知識は全くないのですが、いくつかプレイログを読んでみると、始まりと終わり、物語の大枠と収束点が定まった作品もあるようです。(そういうタイプの作品もやってみたいね!)
 『薬草魔術師の調合机』は終わりがなく同キャラクターで継続プレイができるタイプで、またワンプレイの短さやテーマの穏やかさから、スローライフを感じる作品だなあと思いました。今回はガツガツ集中的に遊びましたが、気が向いたときにどこかの世界で暮らしている誰か/あるいは別の自分にふと思いを馳せるように遊ぶのも素敵そうですね。

・今回の遊び方について
 ルールブックにも書かれているように、この作品は終わりが存在しないゲームなのですが。本プレイでは「長い文章にしたい」という目的のもと自分で枠組みを決めて遊んだので、終わりのある作品のプレイ感に近くなっているかもしれません。比較対象がないけど、もしかしたら。
 ということで、最後の項目は作品に対しておそらくイレギュラーめ、個人的な感想です。

・小説を書くことと比べて
 結果的に短編小説に近い形となったプレイログ、しかし普段の小説執筆とは感覚的にかなり別物でした。ランダムの気楽さ、意外さ、難しさをそれぞれ感じました。
 小説を書くのは、一から十まで自分で物語を構成するため、楽しくも消費カロリーの多い行為だと思っています。ランダマイザに従ってその場その場で物語を繋いでいくのは、「物語を制御せねば」というある種の重圧から離れた、不思議な体験でした。展開的にも自分で一から考えたら思いつかなかっただろう形になりました。
 反面「ある程度整合性は持たせたい」という意識が私の中にあり、プロンプトをどう解釈し、膨らませ、繋いでいくか……に、脳の普段使わない部分を沢山使った気がします。それが難しく、でも面白かったです。

 さっそく「プロンプト」って使ってみたけど用法合ってるのかしら。ともあれ所感はこれで終わりです。
 本プレイは普段の自分の活動に寄せる形で、「お話を作るよ!」という意識で遊んだため、オーソドックスな初見プレイ感想から外れてしまったかもしれませんが。プレイする側としてはとても楽しかったです。
 最後にちょっとだけ、おまけの後日譚があります。


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