3. お試しプレイログ(調合実験)

文字数 1,214文字

◆お試しプレイログ(調合実験)
【薬の調合実験をする】
材料1:クラブ2、ダイス目2→「根」「寒色系 or 暗い色|丸みがある or 柔らかい」「4グラム」
材料2:ハート8、ダイス目5→「花・蕾」「暖色系 or 明るい色|丸みがある or 柔らかい」「13グラム」
生成判定:〈魔力〉を選択、ダイス目1・1・6→成功
形状:「食品類」表を選択、ダイス目5→「ジャム・ペースト」
耐毒判定:ダイス目1・3・6→成功
効果:5を選択→「気分の沈静や高揚に関する効果」
味:ダイス目3→「辛味がある・辛味が強い」
香り:ダイス目2→「華やかな香り・上品な香り」
薬効・毒性:ダイス目1・1、薬効1毒性1に割り振り→「薬効なし」「毒性なし」


 庭の木陰に、小さな花があった。魔女が意図して育てたものではない。花はオレンジのパンジーに似ているが、真っ直ぐな茎に親指の爪ほどのが沢山咲いている。引っこ抜くと暗紫の根っこがへにょへにょと出てきた。かなり長い。
 食べられるか――もとい、何かの役に立つか試してみよう。
 花と根を刻んで水に浸し、材料をまとめて発熱させる。可愛らしい見てくれをしているけれど、そこは魔女のテリトリーに生えたもの。普通の植物ではない。魔力に反応してばちばち火花を散らすのを宥めすかしながら、形がなくなるまで煮潰した。
 小鍋の中の茶色いペーストは、火を通す前よりも芳しく香った。バジルをことさら甘くしたような匂い。さあて実食。
「わっ辛ッッッッ!?」
 恐ろしい痛みが舌を刺す。しかも特別な作用もないようだ。これではただの調味料、そして魔女は料理をしない。
「……香りは良いし、辛すぎるけどコクがある。知り合いの誰かに送るか」
 また欲しいと言われた時のために、一応花は保存してレシピをメモしておこう。


 薬草魔術師にできることの一つ、未知の薬品を作り出す実験でした。
 面白かったのは生成判定で使う能力値を自分で決めるところ。調合方法を想像してふさわしい能力値を選ぶ、または選んだ能力値に合う調合方法を考える感じでしょうか。今回は得意な能力値を選び、それっぽい過程にしてみました。
 TRPGだと重いものを動かすのは筋力判定、などとシナリオやGMから指定されるので、任意というのが新鮮でした。強いて言えば、「この行動、こうすればこっちの能力値でいけませんかね!?」と提案(リアル言いくるめ)するのに似た感覚かも?

 最初のプレイということで手探り感強め。
 材料の植物に名前を付けたり、既に何度もプレイしているなら後述の栽培実験で作った植物を流用することもできそうですが、今回は何か勝手に生えてた名もなきお花ちゃんです。手持ち素材を使ったことにしたらそれっぽかったかなあ。ニュアンス的に栽培実験(後述)に近くなってしまったかもしれぬ。
 でも無鉄砲なことがしたかったんです。引っこ抜いた不審な花を後先考えずもぐもぐしたかったんです。
 ちなみに生成物のイメージは激辛サンバルです。


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