第14話 リン(20代)第1回03
文字数 1,184文字
んしょ。そうしましたら、こちら左脚からやっていきまーす。
ちょっとオイルが冷たいかもしれないですけど、なるべく手であっためながら塗っていきますね。
はーい。○○さんは店舗のほうには行ったことあります?
あ、ないんだ! まあ、でもけっこうあそこね、駅からちょっと地味に歩くんで。
はい、お願いします。じゃあ、リンさんはもともとはそっちのほうにいたの?
大丈夫そうですね。OKでーす。けど、うれしいです。そんな、何回もチャレンジしていただいて。大丈夫でしたか? アハハッ
いやいや、なんていうか、ひと言で言うと、すごくかわいいな、って思います。
ほんとですかー! なんかすごく写真のイメージとキャラ違うねってめっちゃ言われるんですけど。
あ、ほんとですか。こんなしゃべる子だとは思わなかったってめっちゃ言われる。アハハッ
前に1回、呼んだことあるひとで、ぜんぜんしゃべらないひとがいて。
そうそうそう。こちらが話しかけても「はい…」みたいな感じで。
そうそうそう。ちょっと何回か話しかけようとトライしたんだけど…。
アハハッ あたしけっこうしゃべりすぎって言われますから。けど、あんまりしゃべらないのも気まずいかもね。
ねー。1時間半ぐらい同じ時間2人っきりなわけだから、ある程度はね、しゃべってほしいかもしれない。
そうなんですよ。で、しかも、お店の紹介文みたいのがあると思うけど…。
そこには「すごくしゃべりやすい」って書いてあって。
アハハッ それしんどい! 返事してくれないはつらい。
そうなんですよ。ひと言ですべて終わっちゃうんですよ。
あー、まあ、でも、普段から出勤してる子だったらね。
そのときの子に比べたらリンさんはほんと天使ですよ。
アハハッ めっちゃほめてくれるー。ありがとうございます。
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