英語を学んで聖書を理解しよう2
文字数 2,278文字
ざっくり英文法1
今回は文を構成する単位、文の要素と修飾語、品詞について学ぶ。あくまで自分の理解にもとづく記述なので、間違いがあれば、ご容赦いただけるとありがたい。
文を構成する単位
文を構成する単位として、語、句、節といったまとまりがある。語があつまって句や節が構成されるのだが、句と節は主語と述語動詞があるかどうかで区別される。すなわち、句は主語と述語動詞を含まないのだが、節はそれらを含むのである。
In the beginning God created the heaven and the earth₁.
初めに、神は天地を創造された₂。
inやtheそれにbeginningは語の単位である。しかし、これらが組み合わさってin the beginningという単位になると句となる。また、Godやcreatedは語であるが、God created the heaven and the earthというまとまりになると、Godという主語とcreatedという述語動詞を含む節となる。そして、これがin the beginningという句とあわさると、上記の英文となるのである。
文の要素と修飾語
文の要素には、主語、述語動詞、目的語、補語がある。そして、これらを説明したり、限定したりする働きをするのが修飾語である。
主語とは文の主題となる部分の中心的な語句のことであり、述語動詞というのは、主語の動作、状態、性質を述べる部分の中心となる語句のことで、単に動詞とも呼ばれる。動詞は単独で用いられることもあるが、助動詞や副詞、またbeやhaveなどと結びついて句の形をとることもある。
目的語とは、動詞が表わす動作の対象を表わす語句のことであり、補語とは主語や目的語を補って説明する語句のことで、前者を主格補語、後者を目的格補語という。
上記の英文でいえば、Godが主語、createdが述語動詞、the heaven and the earthがひとまとまりで目的語である。
And God called the firmament Heaven₃.
神は大空を天と呼ばれた₄。
firmamentというのは大空や天空という意味の名詞で、これは目的語なのだが、次のHeavenが目的格補語である。
品詞
品詞は、形、文法的機能、意味特徴などにもとづいて分類される。いろいろな分類方法があるが、以下では8つに分類する。
名詞
名詞は人や事物を示す語であり、文の中で主語、目的語、補語になる。また、冠詞や形容詞に修飾される。
代名詞
名詞の代用をおもな働きとするものであり、主語、目的語、補語となるが、ふつう冠詞などはともなわない。また、形態的変化としては、人称、性、数、格によって形が変化する。
And God called the light Day, and the darkness he called Night₅.
光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた₆。
heというのが人称代名詞とよばれる代名詞なのだが、これは3人称、男性、単数、主格の形の代名詞であり、先行する名詞Godを指示している。
形容詞
名詞や代名詞を修飾するのが形容詞であり、補語になる働きがある。意味としては性質や状態を表わすものが多い。また、形容詞は原級、比較級、最上級の変化をする。
冠詞は名詞の前に置かれる形容詞の1種と考えることができ、不定冠詞と定冠詞にわけることができる。
副詞
動詞、形容詞、副詞、文などを修飾する語だが、名詞を修飾することもある。
He only is my rock and my salvation: he is my defence; I shall not be moved₇.
神はわたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは動揺しない₈。
He onlyのonlyが名詞を修飾する副詞で、「彼のみが」という意味になる。Ladies only(婦人専用)のonlyも名詞を修飾する副詞の例である。さきほど代名詞はふつう冠詞などをともなわないと述べたが、これは例外的用法であろう。
動詞
動詞は意味的には主語の動作や状態を表わす語が多い。語形としては、原形、現在形、過去形、過去分詞形、現在分詞形、動名詞形、to不定詞形などがある。また、文法的特徴としては、目的語や補語と結びつき動詞句を構成する。
動詞の補助的な役割をする動詞が助動詞で、助動詞には、動詞だけでは表わすことができない「可能」、「義務」、「意志」といった意味を表わす法助動詞と、それ自体には意味がなく、進行形や完了形、または受動態あるいは疑問文や否定文といった文をつくるのに用いられる非法助動詞がある。
前置詞
前置詞は名詞の前に置かれる語で、名詞とともに形容詞や副詞の働きをする句をつくる。語形変化はしない。
接続詞
語と語、句と句、節と節をむすびつける働きをする語である。対等の関係で結ぶ等位接続詞と主従の関係で結ぶ従属接続詞がある。
間投詞
喜び、怒り、悲しみ、驚きといった感情が表わされる語で、語形変化せず、文の中で独立した要素として用いられる。
引用
₁ KJV Genesis 1:1
₂ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章1節
₃ KJV Genesis 1:8
₄ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章8節
₅ KJV Genesis 1:5
₆ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章5節
₇ KJV Psalms 62:6
₈ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』詩編62章7節
今回は文を構成する単位、文の要素と修飾語、品詞について学ぶ。あくまで自分の理解にもとづく記述なので、間違いがあれば、ご容赦いただけるとありがたい。
文を構成する単位
文を構成する単位として、語、句、節といったまとまりがある。語があつまって句や節が構成されるのだが、句と節は主語と述語動詞があるかどうかで区別される。すなわち、句は主語と述語動詞を含まないのだが、節はそれらを含むのである。
In the beginning God created the heaven and the earth₁.
初めに、神は天地を創造された₂。
inやtheそれにbeginningは語の単位である。しかし、これらが組み合わさってin the beginningという単位になると句となる。また、Godやcreatedは語であるが、God created the heaven and the earthというまとまりになると、Godという主語とcreatedという述語動詞を含む節となる。そして、これがin the beginningという句とあわさると、上記の英文となるのである。
文の要素と修飾語
文の要素には、主語、述語動詞、目的語、補語がある。そして、これらを説明したり、限定したりする働きをするのが修飾語である。
主語とは文の主題となる部分の中心的な語句のことであり、述語動詞というのは、主語の動作、状態、性質を述べる部分の中心となる語句のことで、単に動詞とも呼ばれる。動詞は単独で用いられることもあるが、助動詞や副詞、またbeやhaveなどと結びついて句の形をとることもある。
目的語とは、動詞が表わす動作の対象を表わす語句のことであり、補語とは主語や目的語を補って説明する語句のことで、前者を主格補語、後者を目的格補語という。
上記の英文でいえば、Godが主語、createdが述語動詞、the heaven and the earthがひとまとまりで目的語である。
And God called the firmament Heaven₃.
神は大空を天と呼ばれた₄。
firmamentというのは大空や天空という意味の名詞で、これは目的語なのだが、次のHeavenが目的格補語である。
品詞
品詞は、形、文法的機能、意味特徴などにもとづいて分類される。いろいろな分類方法があるが、以下では8つに分類する。
名詞
名詞は人や事物を示す語であり、文の中で主語、目的語、補語になる。また、冠詞や形容詞に修飾される。
代名詞
名詞の代用をおもな働きとするものであり、主語、目的語、補語となるが、ふつう冠詞などはともなわない。また、形態的変化としては、人称、性、数、格によって形が変化する。
And God called the light Day, and the darkness he called Night₅.
光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた₆。
heというのが人称代名詞とよばれる代名詞なのだが、これは3人称、男性、単数、主格の形の代名詞であり、先行する名詞Godを指示している。
形容詞
名詞や代名詞を修飾するのが形容詞であり、補語になる働きがある。意味としては性質や状態を表わすものが多い。また、形容詞は原級、比較級、最上級の変化をする。
冠詞は名詞の前に置かれる形容詞の1種と考えることができ、不定冠詞と定冠詞にわけることができる。
副詞
動詞、形容詞、副詞、文などを修飾する語だが、名詞を修飾することもある。
He only is my rock and my salvation: he is my defence; I shall not be moved₇.
神はわたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは動揺しない₈。
He onlyのonlyが名詞を修飾する副詞で、「彼のみが」という意味になる。Ladies only(婦人専用)のonlyも名詞を修飾する副詞の例である。さきほど代名詞はふつう冠詞などをともなわないと述べたが、これは例外的用法であろう。
動詞
動詞は意味的には主語の動作や状態を表わす語が多い。語形としては、原形、現在形、過去形、過去分詞形、現在分詞形、動名詞形、to不定詞形などがある。また、文法的特徴としては、目的語や補語と結びつき動詞句を構成する。
動詞の補助的な役割をする動詞が助動詞で、助動詞には、動詞だけでは表わすことができない「可能」、「義務」、「意志」といった意味を表わす法助動詞と、それ自体には意味がなく、進行形や完了形、または受動態あるいは疑問文や否定文といった文をつくるのに用いられる非法助動詞がある。
前置詞
前置詞は名詞の前に置かれる語で、名詞とともに形容詞や副詞の働きをする句をつくる。語形変化はしない。
接続詞
語と語、句と句、節と節をむすびつける働きをする語である。対等の関係で結ぶ等位接続詞と主従の関係で結ぶ従属接続詞がある。
間投詞
喜び、怒り、悲しみ、驚きといった感情が表わされる語で、語形変化せず、文の中で独立した要素として用いられる。
引用
₁ KJV Genesis 1:1
₂ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章1節
₃ KJV Genesis 1:8
₄ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章8節
₅ KJV Genesis 1:5
₆ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』創世記1章5節
₇ KJV Psalms 62:6
₈ 日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』詩編62章7節