あとがき

文字数 2,477文字

7月から半年かけて書きましたが、描いてる途中で結構予定内容が変わってしまいました。
そんなわけで、書き始める前の構想メモ、設定をここに残しておきます。もっと違う話になるはずだったようですね。章と回数だけは守られてます。気分屋の未熟者なので、思ったようにかけませんでした。でも、悪くないと書いた本人は思ってます。最後まで読んでくださった方にはとても感謝してます。ありがとうございました。

創作メモ
一章で話全体の登場人物を出していく。基本三人称で書く。
主な登場人物
・若草福太郎 若い壮年。想いのまま動く。評価本位制度を考えて、時代を変えたい。
・長原寧 人のサポートに徹した生き方をする二十代の女。若草のサポートをしている。それまでは親の介護など、自分のことを何もしてない。評価されるべきもう一人の主人公。
・茶谷雄介 出所して世間の変わりように驚く元犯罪者。渋谷血祭り事件の犯人。仕事なく彷徨っている時に池上の知り合いということで若草の仕事を手伝うことになる。序章ではすでに一緒に動いている。
・池上アキラ いいねを利用して著名となり、評価経済の実験を行なっている。金持ち
ダニーの出所を怖がっている。来てほしくない。
 ・柄澤友蔵 総理大臣。2019年に議員になってわずか5年で総理大臣になる。世間から評価されるため、注目されたいために総理まで上り詰めた。自分の100年王国を築くためには評価を確定させたい。だが、評価する側の国民の数が減っていることを憂慮している。
最終章では、中絶禁止で子供買取、一夫多妻制、柄澤の血を増やすと、間違いない評価者が増えるから、自分の子供をガンガン作ることを思いつく。「毎日、一生懸命、セックスをするんだ!俺の分身を撒き続けるんだ!」これが物語の締め、序章では、演説の様子「日本という国を安寧に導く。そのためには、人口の維持が必至である!」
 ・ヒマキン 人気ユーチューバー、ヒマだから遊んでいるようだが、すごく忙しい。評価に雁字搦めになっている。
 ・ひめこ 沢田賢治という男子中学生。ネットでは女のフリをしている。その方が評価を集めやすいから。家はシングルマザーで、ほったらかし、貧しい。評価を集めて自分の世界を変えたい。
・沢田綾子 ひめこの母、熟女デリヘル嬢

主人公は各章による。
・紋章の中の桃 
主人公たちの紹介、骨子の予告
・ポン引きダニー 
主人公はダニー、ダニーが風俗案内所で働いている時、若草に声をかける。それを下手くそと言い、元犯罪者であるダニーの身元を言い当てて、池上に近づくために利用を開始する。池上とダニーの対峙、貧富の差、ダニーはそのうち若草を嫉妬で殺す前置きを作る。
・緑色遺伝子様の息子 
主人公は長原寧。彼女のこれまでと、評価本位制の説明が前半。 池上と若草の論争が軸。金本位制度と評価本位制度の違い、経済について、若草の過去、池上の理解、二人の解の整合と、乖離
・小さな傘 13枚
 評価本位制度の開始。評価が欲しい中学生ひめこと、人気ユーチューバー、ヒマキンの評価交換による交流。評価レートの違いなど

ヒマキンのいいねを分け与えて、いいねが帰ってくるまでの不安、次の人たちへのいいね投資。中身のない評価が増えていくことに薄ら気がつく。評価が大きくなるほど、安心していたが、使いきれない評価が、いつか反転して牙を剥いた時の恐怖に怯え始める。
ひめこの評価と沢田綾子の評価の対話 指名、延長、オプションをもらうための努力、人気店への移籍、画像加工 親子でやっていることは一緒

・様々な煮込み 26枚
ひめこが人気が出て、寧がひめこ役をすることになる。寧は自分でない評価を纏うことになり、気持ちは複雑。しかし、万能感を持ってそれに馴染んでいく。沢田賢治は自分の嘘を誤魔化すことに成功したが、しかし、評価を奪われて、もとのジュリーになる恐怖を感じている。寧を消すことを考えて、母親に相談する。沢田綾子が暴走してひめにゃんになろうとするが、お客からチェンジングババアとバラされて取り返しがつかない状況になる。
 ひまきんは、ひまきんプロデュースと姿を表さなくなる。実際はすべて誰かにしてもらうが、評価の塊をもっているので、びくともしない。だが、末端が適当なことをしだして、その評価が崩れていく。それに気がついた時には、全てが灰色になって、薄れゆく存在に閉じ込められていく。
 池上は評価のトレードに興奮する。何もないのに、価値が増えていく、その無責任さがこの世界そのもののように思えて、これまで学術としてきたことが、目の前で歴史を繰り返す様に、その生々しさに、人類を再現したかのような興奮を覚える。
 若草はいいね!インベスターズの社長として評価のやりとりを行い、その評価を自分に纏わせようとするが、仕組みに評価があるだけで、個人としての評価が得られてないことに気がつき始める。権力ではなく、王となり、人望を集めたかった。人気が欲しかったが、大きな評価という力を手に入れ、結果、敵を産むことになってしまった。
 若草と池上が組んでいることを知り、ダニーは、若草を裏切り者として殺す。
長原寧が若草を見送るときの描写
親切そうな、優しそうな言葉は、残酷な結果を孕んでいることを介護生活で十分に理解していた。手を汚さない連中は優しい言葉ばかりにしがみつく。それで正義のチケットを手に入れた気分になるんだ。何も言わないで手伝う人こそが尊い、尊さは無条件な行動に宿る。

・それはラクダになるべきだ。5枚
 主人公は柄澤友蔵 国民に危機を煽り、甘いことを言いながら評価を上げることに終始しているが、実のところは自分のことしか考えてない。政治活動と政治思想、演説の台本を書いている。皆に評価される王国を思い描き、柄澤の紋章を持つものは特権階級とし、さらに強固たる評価の土台を作ろうと躍起になる。裏切らない支持者として血縁者を増やそうと子作りに励む。子宝祈願で、柄澤の紋章には女性器の象徴となる桃をあしらう。ボッキしながら未来を思い、演説台本を読むところで終わる。
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