第6話『エピローグ』
文字数 342文字
最後に、旅を終えた後のことを。ユウリくんが連休を使って私の街に遊びに来てくれたときに、好みのタイプを聞いてみた。スマホで見せられた顔は、古いひな人形。その顔は、私のメイクを落とした顔にそっくりだった。
「あれれ……?」
もしかして彼は別の意味で「面食い」だったのかもしれない。人は自分にないものを求めてるって言うし。ふと沸いた疑問を彼に投げかけたくなったけど、やめておいた。
これから彼のことを知る時間はたくさんあるはずだ。手元に置いたスマホにはチャットアプリからの、かりんからの着信があった。彼女の恋がどうなったのかは、今度じっくりと聞いてみよう。
来週は飛行機に乗って、彼がいる街を訪れるつもり。メイクをどうするかはもちろんだけど、何を話すかで心がいっぱいになっている。
「あれれ……?」
もしかして彼は別の意味で「面食い」だったのかもしれない。人は自分にないものを求めてるって言うし。ふと沸いた疑問を彼に投げかけたくなったけど、やめておいた。
これから彼のことを知る時間はたくさんあるはずだ。手元に置いたスマホにはチャットアプリからの、かりんからの着信があった。彼女の恋がどうなったのかは、今度じっくりと聞いてみよう。
来週は飛行機に乗って、彼がいる街を訪れるつもり。メイクをどうするかはもちろんだけど、何を話すかで心がいっぱいになっている。