ファンレター
-
外気温38℃の“凍えた世界”
ふみさん、この作品の文体、クールでありながら、心にぐいぐい刺さってくるようで、私はとても好きです! 外気温は38℃でも、ここは〝凍えた世界〟――だと感じました。 リアルな近未来の描写も、物語も、不自然さがまったくなく、とてもお題に沿って描かれた作品とは信じられません…… 特にラストの二行は、読んでいて鳥肌が立ちました! 壮大で、悲痛で……でも、ここには確かに、小説でしか描けない「美しさ」があると思いました……
-
タイトルから刺さる
一番最初に読んだとき、「羽庫さんは、新しいことにチャレンジしている……」と感じました。 ドキュメンタリーのようなクールな筆致、なのに、どんどん酩酊していくような……。事件を追っていたはずなのに、いつの間にか迷宮に足を踏み入れてしまったような読後感は、怖くもあり新鮮でもあり。ぐいぐい引き込まれました。お見事です。 それから、『こどものじけん』の「美鈴の完璧な世界」、盛り上がりをずっとキープしているの凄いです。あわせて「ループ・ゼロ・アワー」も好き!
-
短編として素晴らしいラスト
「大人・妖精・探偵」のお題、特に異なるエリアに属する後ろ二つが融合し、最後に「大人」の意味が読者を殴ってくる素晴らしい短編でした。 羽庫さんの作品はどれも目配りが行き届いているのに、「作られた感」がなくてすごいと思っているのですが、今作はその本領がフルスロットルで発揮されていると思います。感服です。
-
事件が解決した後に…
面白かったです!! お題に沿って書かれたとは思えないほど自然な物語となっているところが、先ずすごいと思いました。 そして現代を鋭く切り取るような問題意識は、いかにも羽庫さんの作品という感じですね。しかも僅か1999字で、ミステリーとしてもしっかり面白く、物語の楽しさを堪能しました。 事件が解決した後、かえって謎が深まるようなラストも、私はとても好きです~(*^^*)
-
コンテスト、おめでとうございます!
最初に拝読した時、「いい話だなぁ」としみじみ感じました。 そして「ミチル」は現実に存在していて、羽庫さんはそれらを近くで「見て」書いているみたい。 一見元気いっぱいだけど無理をしていて、調子を狂わせている(歯車を外してしまった)みたいだけど回復に向かっている、というのがリアルだなぁと。 羽庫さんの作品はテンポよく読みやすく、そして深く響きます。『こどものじけん』も楽しみにしています。
-
おめでとうございます!
羽庫さん、佳作受賞おめでとうございます! この作品、「わたし」とアヤコさんの関係性が、とても素敵です! 正に「誰かとごはんを食べたくなる話」ですね。 それから、記憶をたどる部分での「/」の使い方がとてもユニークだと感じました。 ああいう状況における、記憶が「断片」として頭に浮かんでくる感じが見事に描かれていると思いました(*^^*)
-
不穏な空気
この作品は毎回、子どもたちの心理の動きが、リアルに丁寧に描かれていて、それだけでも読み応えがあって面白いのですが、今回はそれに加え、一種不穏な空気が教室内に満ちていく感じが巧みで、一層引き込まれました! そしてついに起こる、あること――ごく小さな、でも普通ではあり得ないはずの出来事……。すごく印象的でした。 私はアサヒちゃんに感情移入して読んでいるのですが、ラストで、アサヒちゃんと一緒に振り返って、誰もいない教室のドアを見たような気分になりました。 続きが、とっても楽しみです~(*^^*)
- 1
- 2
南ノ三奈乃
夜を切り抜けろ
心に刺さる言葉がちりばめられながら、流れるようにリズミカルな「語り」。吸い込まれるように読み終えました。 「コンプラ」「コンプラ」と言いながら、依然として残る不文律。男性に都合のいい価値観の押しつけ。それでも笑っている「わたし」……。読んでいて、なんだか泣きたくなりました。 公園のシーンは、情景がありありと目に浮かぶ……というより、自分もベンチに座っているような気分に…… そして、ラスト……ちゃんと「お酒が飲みたくな」りました^^ タイトルもいいですね!
返信(1)