こどものじけん

作者 羽庫ふみ

[学園・青春]

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9件のファンレター

更新中エピソード:「美鈴(ベル)の完璧な世界」
最新話は㉔ 。5/23 23:00 公開。
出来はともかく、難しいところを1つ越えました。
自分の技術がまるで追いついていない表現に手を出してしまった自覚があり、反省・課題ばっかりだけれど、とにかく書いた! 

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こどもたちの日常におこるプチ事件。日常ときどき不思議風味。長めのエピソードが出てきたので、タイトルから「短編集」を消しました。

※続きを書きつつ、メンテナンス中です。構成など少々変わるかもです。
※ゆっくりとした更新になります。思い出したときに覗いていただければ。
※自分が書けるものを探ったり増やしたりするために取り組んでいる、筋トレみたいな作品です。

ファンレター

錯綜する「語り」

この作品には物語としての面白さ、魅力だけでなく、実験性が感じられて、毎回わくわくしながら拝読しています……!
「こどものじけん」が、複数の当事者の「眼」から語られることによって、「語り」が錯綜し、「じけん」の――というより、私たちが生きる「世界」の複雑性が浮かび上がってくる過程が、すごくスリリングです。

人は皆、自分だけの「世界」の中で生きていると言えますが、その「世界」は小さいながらも、「学校」、「家庭」、「友達」など「複数」存在していて……。しかも現代はSNSがあるために、その「世界」は更に「細分化」され、「複雑化」していく……こう考えると眩暈がしてきますが、「現代のこども」であるサラちゃんは、「ボイチャ」を通して、「じけん」を「大人」の世界の中で相対化し、理解しようとしているとも言えますよね。
でも同時に、サラちゃんがボイチャで語ることによって、「じけん」は「こども」と「大人」という境界をこえて流出し、拡散していく……そんな現代的な「恐怖」も感じました。……すごい作品だと思います!!
続きが本当に楽しみです(*^^*)

返信(1)

三奈乃さん

いつもありがとうございます!
世界の複雑性……そうなんです。眼の前にいる子どもと、その周りの世界を観察していて感じるのが、社会の複雑さでして……。私は大人になってから、子どもの世界を経由して「複雑さ」を再確認している節があります。最近の子どもと親は、迷宮のような価値観や情報の中で生きているな、と。
私は「こどものじけん」を書くことで、その複雑さを言語化したいのかも……!?(と、今気づきました)

ここ数回、当事者間にマイクを回して、物語を畳む前の答え合わせのような展開に挑戦していますが、私は複数の当事者に語らせる物語やドキュメンタリーがすごく好きでして……。
お手本にしている作品(小説)があります……!