セリフ詳細

実はこの『結晶世界』は翻訳が古いので、日本語の表現でちょっと引っかかる部分もあるんだ。ハンセン病はライ病と表記されているし、土民とか、若いフランス女とか……。
それで☆4つにしようか迷ったけれど、二十代の頃に遡って5つ付けることにしたんだ。
間違いなくJ・G・バラードの代表作だし、純文学好きでSFが苦手な人でも読める作品だと思う。SF好きの人にとっても、SFに不可欠な「センス・オブ・ワンダー」的な要素も彼の小説の中では比較的感じられる作品だからね

作品タイトル:苦手な人のためのSFセレクション

エピソード名:その13(最終回)『結晶世界』とJ・G・バラード

作者名:加藤猿実  Sarumi

30|SF|完結|15話|41,200文字

SF小説, 対談, 大学教授, 女子大生と高校生, 初心者向け

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「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)

追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。